|
2004年02月16日
・
三協鋼業と則武鋼業が4月1日付で事業統合
・ 自動車鋼板値上げ、3000−5000円で決着へ
・ 北米西海岸渡し鉄スクラップ、韓国電炉333ドル契約
・ 東京地区の薄板市況、3月反転か=冷薄・表面処理も上昇へ
・ 住金小倉系加工メーカー 梅鉢鋼業・好が合併
・ 自動車鋼板値上げ、3000−5000円で決着へ
・ 北米西海岸渡し鉄スクラップ、韓国電炉333ドル契約
・ 東京地区の薄板市況、3月反転か=冷薄・表面処理も上昇へ
・ 住金小倉系加工メーカー 梅鉢鋼業・好が合併
熱延コイルセンターの三協鋼業(本社=大阪府松原市、木村哲治社長)と則武鋼業(本社=大阪市大正区、則武均社長)は4月1日付で事業統合し、「三協則武鋼業」を設立する。本社は現・三協鋼業の本社所在地、新会社の社長には木村哲治・三協鋼業社長が就任する。
統合方式は三協鋼業を存続会社とし、則武鋼業は清算。資本金は現在の三協鋼業の6900万円から2100万円増資し、9000万円とし、増資分は則武均・則武鋼業社長が引き受ける。加工拠点は三協鋼業の本社工場に集約、統合効果として工場の120%稼働態勢を構築し、初年度(2005年3月期)で売上高40億円、経常利益で8000万円、加工量で年間13万トン(レベラー=11万トン、リシャー=2万トン)をめざす。
統合方式は三協鋼業を存続会社とし、則武鋼業は清算。資本金は現在の三協鋼業の6900万円から2100万円増資し、9000万円とし、増資分は則武均・則武鋼業社長が引き受ける。加工拠点は三協鋼業の本社工場に集約、統合効果として工場の120%稼働態勢を構築し、初年度(2005年3月期)で売上高40億円、経常利益で8000万円、加工量で年間13万トン(レベラー=11万トン、リシャー=2万トン)をめざす。
高炉メーカー各社と国内自動車メーカーとの自動車用鋼板の値上げ交渉が大詰めを迎えている。関係筋によると一昨年要請した未達分(5000円程度)について、自動車メーカーは各社一律ではないものの、4月納入分から3000―5000円の値上げを受け入れる方向とされる。しかし、部品単価に影響を与える支給材価格については現状維持の公算が大きいうえ、原料事情の悪化に伴うコストアップ問題は高炉側の状況説明に終始しており、4月以降の継続交渉となる見通しだ。
北米西海岸渡しの鉄スクラップ価格がさらに上昇した。韓国の電炉メーカー・韓宝鉄鋼とINIスチールが先週、6月渡しで契約したHMS No.1はトン当たり333・5jになった。2月上旬の契約価格がbP規格換算で308jであったため、25jの上昇。今回は両社で7万トン前後の契約と言われており、韓国の需要電炉は、7月ごろまでの輸入スクラップ調達にメドを付けた。
東京地区の薄板市況は、3月に転機を迎えそうだ。市況上昇が顕著な熱延鋼板に続き、価格の動きが小さかった冷延薄板や表面処理鋼板も本格的に反転、全面高となる可能性が高まってきた。流通はタイト化する供給状況とメーカーの値上げ幅を見据え、価格転嫁のタイミングを計るようだ。
住友金属小倉の関係会社である冷間圧造用鋼線メーカー、梅鉢鋼業(本社=大阪府堺市出島西町、藤田昭夫社長)と、磨棒鋼メーカー、好(本社=大阪府堺市高尾、千葉修一社長)は、4月1日付で合併し、新たに「梅鉢鋼業」としてスタートすると発表した。今回の合併により、販売・製造面での効率アップを図るとともに、磨棒鋼および冷間圧造用鋼線の兼業メーカーとして、需要家へのサービス一元化を図り、顧客満足度を向上させる方針。