2004年02月17日
関東地区の鉄スクラップ価格が一段と騰勢を強めている。東京製鉄は17日から、鉄スクラップ価格をトン当たり1000円値上げ(宇都宮工場で特級2万5500円)する。海外相場の急騰に対応したもので、他電炉も追随するもよう。直近の輸出成約価格(FAS)は2万円台後半の高値玉もみられ、当面地合いは上値を塗り替える展開が続きそうだ。

住友金属工業はニッケルなど原材料価格の高騰を受けて、2004年2月契約分からニッケル系継目無ステンレス鋼管価格をトン当たり6万円値上げする。店売り、ひも付きを含む国内全客先が対象。

 同社の継目無ステンレス鋼管は、主に特殊管事業所(尼崎)で製造している。同製品は国内外の石油化学・石油精製をはじめ、発電用等エネルギー関連の堅調な需要に支えられ、高水準の生産が続いており、今後も同様の状況が続くとみている。

日本、メキシコの自由貿易協定(FTA)締結に向けた、鉄鋼分野に関する日墨官民対話がこのほど、メキシコ市で開催された。同協定への鉄鋼分野組み入れに難色を示す墨側に対して、日本は協定によって鉄鋼産業間の投資、技術供与が実行される環境が醸成され、墨鉄鋼産業の競争力強化に寄与すると締結の重要性を説いたものの、墨側は協定による弊害を懸念、平行線をたどった。

 今後、今月26日からも予定されている東京での政府間交渉(局長級)までに再度、官民レベルの対話を設定、日本からの対墨輸出製品と競合しない点や、官民対話での迅速解決の実施などを説明し、墨側の譲歩を引き出す。

豪州の新興鉄鉱業、フォーテスキュー・メタルズ・グループ(FMG)は12日、中国最大の鉄鋼メーカー、上海宝鋼グループとの間で、鉄鉱石年間300万トンを供給する25年の長期契約について覚書を交わしたと発表した。

 FMGは合弁事業を含めて複数の鉄鉱石開発とインフラの事業化調査を進めており、年間4000万トンの生産をめざしている。既に数社との間で2800万トンの長期契約で予備的合意を結んでおり、需要家の支援を受けて新規の鉄鉱山開発が進展しそうだ。

東京地区のH形鋼市況は、ベース6万5000円が射程圏に入ってきた。仮需の発生や流通の売り惜しみから、年明け後の1カ月間で1万円以上上昇した勢いは、2月に入り、やや落ち着いてきたものの、世界的な原料の需給ひっ迫やメーカーの値上げ継続から、今後しばらくは高値推移する見通しだ。