2004年03月12日
川鉄商事は、中国・華東地区で2番目となる鋼材加工センター「江蘇川電鋼板加工有限公司(仮称)」を江蘇省江陰市に今月内に設立する。電磁鋼板や表面処理鋼板などを加工・販売し、本年12月の稼働予定。08年に5万トンの加工をめざす。川商では中国で4つ目の加工拠点となる。併せて、華東地区に持つ浙江川電鋼板加工有限公司で設備投資を実施する。プレスなど2次加工能力を高め、販売量を拡大する考え。

鉄スクラップ輸出価格が海外安の影響により反落した。関東鉄源協同組合が11日に行った4月積みの鉄スクラップ輸出入札は、前回比190円(約0・7%)安のトン当たり2万7530円と5カ月ぶりに下落し、5500トンが落札された。中国、台湾などのアジアの鉄鋼メーカーが在庫積み増しを終え、日本鉄スクラップの買い付けを控えたことが要因。連騰した輸出市況は、久方ぶりに下げ局面を迎えている。

東京地区の大径角形鋼管(コラム)は、STKRでベース8万円(一次加工込み)に到達する展開になってきた。需給がひっ迫するなか、4月からのトン5000円の値上げ玉の入荷を受けて、流通の売り腰が強まっているため。僚品H形鋼の市況に比べて水準が低いこともあり、上昇基調はさらに強まりそうだ。



合金鉄相場が上昇するなか、国内鉄鋼業界の4―6月の製鋼コストは、シリコマンガン、フェロシリコンの上昇分だけで40億円余り増加する見通しだ。今年に入ってからの急速な価格上昇で、シリコマンガンは4月以降の価格が1トン16万円程度に、年初から6万円程度上昇すると見られている。需給ひっ迫を背景に、合金鉄相場が軒並み上昇しており、コスト上昇が製品価格の押し上げ要因として作用しそうだ。

全粗鋼に占める普通鋼電気炉鋼の生産比率が低下している。2003暦年の全粗鋼に占める比率は19・6%で、7年ぶりに20%を下回った。04年1月は16・9%。03暦年の転炉鋼生産は好調な輸出を背景に2年連続増加し、23年ぶりの8000万トン台。反して普通電炉鋼の生産は減少傾向にある。高島成光・普通鋼電炉工業会会長は「国内需要の減少は長期的な問題」ととらえており、対策の必要を訴えている。