2004年03月22日
鉄スクラップ価格の下落が続いている。関東電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格(中心値)は、指標品種のH2で前週比1000円(4%)安のトン当たり2万5000―2万5500円。直近の高値である3月初めと比べ2000―2500円(8%)安い。

 海外安の影響により国内電炉は相次いで鉄スクラップの買値を引き下げ、市況は下げ基調を鮮明にした。とくに輸出玉が多い関東地区で顕著な値下がりを示した。

ステンレス冷延鋼板のアジア向け輸出価格は一本調子の上昇が一服し、調整局面を迎えている。指標となる香港向けは現在行われている5―6月積みの商談で、トン当たり2400―2500ドル(SUS304、コイルベース、C&F)と4月積み商談時と同水準。ニッケル高騰に伴い約1年間上昇し続けたが、直近のニッケル下落に敏感に反応した。

世界鉄鋼協会(IISI)が18日発表した62カ国の2月の粗鋼生産は8002万トンと前年同月比12・8%増加した。中国は1972万トンと31・5%の増加。1―2月の62カ国の生産は1億6156万トンと10・4%増、中国は3905万トンと27・9%増加した。

重仮設リース業者は2004年度以降、ゼネコンに対して賃貸料の値戻し要請を強める。03年度から鋼材価格が急騰しているものの、賃貸料は依然低水準に止まり、重仮設各社は採算が悪化。このため「価格が急騰しているH形鋼、需給タイト感の強い敷鉄板は、現行賃貸料の倍額を要請しなければならない」(大手重仮設業者)との意向で、段階的に値上げ浸透を図る構えだ。

伊藤忠丸紅鉄鋼、メタルワンはこのほど、韓国の薄板リローラー、ユニオン・スチールの株式を取得することで最終合意した。伊藤忠丸紅鉄鋼が約5万株(発行済み株式数の3%弱)を約70億ウォン、メタルワンは約3万8000株(同2%)を約54億ウォンでそれぞれ取得する。

 東国製鋼は、子会社であるユニオン社の所有株式分散を狙いに、今月内をメドに持株比率を88・55%から78%程度に引き下げる計画を進めている。その一環として、資本関係にあるJFEスチールや取引関係にある伊藤忠丸紅鉄鋼、メタルワンなどにユニオン社の株式引き取りを要請していた。