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2004年03月29日
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高炉各社、自動車用鋼板の値上げ決着
・ 中国コークス輸出許可証、540万トンを追加発給
・ 日立金属、工具鋼10―15%値上げ
・ 鉄スクラップ、関東地区2.5万円割れ
・ バーゼル法、輸出国への通告11件
・ 中国コークス輸出許可証、540万トンを追加発給
・ 日立金属、工具鋼10―15%値上げ
・ 鉄スクラップ、関東地区2.5万円割れ
・ バーゼル法、輸出国への通告11件
高炉各社と国内自動車大手との自動車用鋼板の値上げ交渉がほぼ決着した。上げ幅は品種によって異なるが、トン3000―5000円で、4月納入分から実施する。02年末から03年初めにかけての値上げ合意に続くもの。ただ高炉サイドは「今回の値上げはあくまで前回の積み残し分であり、最近の原料価格の高騰分などは含まれていない」としており、早い時期に再値上げ交渉に入りたい意向である。
日本の業界関係者によると、中国はコークスの輸出許可証(EL)を540万トン追加発給した。1月に暫定発給した233万トンと合わせて04年の一般輸出枠は773万トンになる。1100万トンだった前年から30%少ないものの、一定量が確保される見通しが立ったことで、これまでEL発給の見通しが立たない不透明感から過熱していた市場を落ち着かせる効果も出てきそうだ。
ELが輸出業者の手元に届くまでに1カ月程度の時間差があるため、足もとでは輸出価格は高値に張り付いたままだが、日本のメーカーが高値を嫌って購入を手控えるなか、行き過ぎた高値が今後修正される可能性がある。
ELが輸出業者の手元に届くまでに1カ月程度の時間差があるため、足もとでは輸出価格は高値に張り付いたままだが、日本のメーカーが高値を嫌って購入を手控えるなか、行き過ぎた高値が今後修正される可能性がある。
日立金属は26日、4月1日出荷分から金型材として用いる工具鋼の値上げを実施すると発表した。上げ幅は10―15%。ひも付き需要家、販売店、輸出などすべての向け先を対象とする。原料価格の高騰に対応する。
鉄スクラップ価格が1カ月半ぶりに2万5000円を割った。関東電炉の鉄スクラップ購入価格(中心値)は、指標のH2で前週比1000円(4%)安のトン当たり2万4000―2万4500円前後。直近の高値である月初と比べ3000―3500円(15%)下落した。現状は、日本国内の市況続落が海外相場の下押し要因となっている。市中では依然先安観が大勢を占めており、連動性を増したアジア相場は下げ基調が続きそうだ。
経済産業省は26日、特定有害廃棄物などの輸出入規制に関する法律(バーゼル法)の2003年施行状況を発表した。輸出は相手国への通告11件(前年6件)、1万8822トン(同8202トン)、承認5件(同3件)、1万502トン(同3400トン)、輸出移動書類の交付37件(同12件)、6510トン(同824トン)、輸入は相手国からの通告16件(同22件)、9253トン(同7378トン)、承認19件(同17件)、8562トン(同9734トン)、輸入移動書類の交付71件(同42件)、4812トン(同2505トン)だった。