2004年07月05日
 東京地区の鉄スクラップ価格が上昇基調に転じた。東京製鉄宇都宮工場は、7月2日に鉄スクラップ購入価格をトン当たり1500円値上げ(特級2万1500円)した。同工場は6月22、26日にそれぞれ500円値上げしており、市況底入れから計2500円の大幅アップとなる。他電炉との購入価格差はトン当たり4000円に拡大。静観していた地場電炉は追随値上げに踏み切るところもあり、地区市況は4カ月ぶりに小幅反発した。

 大阪地区の鉄スクラップ価格が上がり始めた。先週末は共英製鋼、合同製鉄、中山鋼業が1000円上げを実施。その前には岸和田製鋼が6月29日に700円値上げしており、これで値上げに踏み切ったメーカーは過半数に達した。
 伊藤忠丸紅鉄鋼は2日、子会社で大手鋼管特約店の(株)ニッコー(本社=大阪市西区、木下勝次社長)の持株比率を81%から100%に引き上げたと発表した。同社は先に大手鋼管特約店、協成の持株比率を35%から67%に引き上げたところで、「いずれも鋼管事業分野の連結経営強化が狙い」(鋼管本部)。
 中国鋼鉄(CSC)は8―10月積みの日本向けの鋼材輸出方針を、2日明らかにした。価格は全品種値上げで、値上げ幅は厚板が1万円、ホットコイルが3000―5000円、酸洗コイルが3500円、冷延コイルが3000円、溶融亜鉛めっきが3000円。数量は溶融亜鉛めっきを5―7月積み比20%削減するが、他の品種は5―7月比横ばいを予定している。
 大阪玉造鋼業(本社=大阪市西区、中本茂社長)は切板の競争力の強化を図るため、全国の事業所・工場にレーザー設備の増強を進めている。5月には福岡事業所(福岡県粕谷郡)に出力5kWのレーザー切断機1基(小池酸素工業製)を増設、今月から本格稼働に入る。10月には四国事業所(香川県三豊郡)に出力6kWのレーザー切断機1基(日酸TANAKA製)を増設し、11月から営業運転を開始する予定。四国事業所の増設で、同社のレーザー設備は全国5カ所の事業所で計19基態勢となる。
 日本鉄鋼連盟が2日発表した5月の鉄鋼輸出実績によると、全鉄鋼輸出量は前年同月比1・5%減の289万2000トンと6カ月ぶりに前年実績を下回った。前月比では2・8%の減少。普通鋼鋼材輸出は前年同月比2・5%増の211万8000万トンと6カ月連続で増加した。5月の普通鋼輸入量は26万3000トンと前年同月比17・8%増加した。