2004年08月03日(火)
 国内高炉メーカーによる、大手造船向け厚板の再値上げ交渉が本格化した。本年度下半期10月ロールからの改定が前提となる。個別交渉のため高炉各社は詳細を明らかにしていないが、トン当たり平均5000円程度の値上げを要請するとみられる。

 国内の厚板ミルはフル生産を継続しながら、造船などおう盛な需要を背景に供給責任を果たすのに苦慮。一方で韓国、中国と国内との価格差が拡大、原料等コスト上昇もあり、再度の価格是正は不可欠と判断した。2005年度以降も国際水準をめざして交渉を継続する方針。
 JFE商事ホールディングス(本社=東京都千代田区大手町、成木宏雄社長)傘下の川鉄商事とエヌケーケートレーディングは10月1日に統合しJFE商事となり、同時にグループの建材および鋼管事業を再編する。川商とエヌトレ両社の建材系商権を、川商子会社の川商鉄鋼建材(東京)と川商建材販売(大阪)に一元化。鋼管は、川商の鋼管事業とエヌトレ子会社の鋼管管材トレーディング(東京)を一体化し、建材・鋼管両事業の効率化と営業基盤の強化・拡充を図る。
 神戸製鋼所は自動車大手との間で特殊鋼棒鋼・線材のひも付き再値上げ交渉に入ったことを明らかにした。市況の上伸、原材料価格の高騰などを踏まえ、トン5000円の値上げを要請、10月出荷分からの実施をめざす。  自動車メーカーとの特殊鋼棒線のひも付き値上げ交渉は、2003年4月出荷分からトン3000―4000円上げ、さらに本年4月出荷分から5000円値上げで合意をみており、今回が第3弾となる。"
 三井物産は、自動車関連需要の拡大が見込まれる中国・広州の鋼板・部品加工機能を強化する。今秋稼働を予定しているテーラードブランク(TWB)事業会社「広州花井汽車鋼材部件有限公司」や、既設の系列鋼板加工サービスセンター(SC)などと合わせて、日系自動車大手を中心とした自動車用鋼板・部品の調達ニーズに積極対応する。
 東京地区の鉄スクラップ価格が一段と値上がりした。地場電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格は足元、指標品のH2(厚さ3―6ミリ)でトン当たり2万6000円前後。本年最安値の6月末と比べ約9000円(52・9%)上昇した。韓国や台湾鉄鋼メーカーの買い付け意欲がおう盛で主要輸出国の米国で鉄スクラップ価格が急騰。この影響により日本鉄スクラップ価格は国内、海外向けともに上げ足を速めている。