2004年08月04日(水)
 日本鉄鋼連盟が3日発表した6月の輸出統計によると、熱延コイルの平均輸出価格は1トンFOB442ドルと前月比43ドル上昇した。96年6月以来の8年ぶりに400ドル台に乗せた。1月からは120ドル、前年同月比では137ドルの上昇。直近の底だった2002年2月からは244ドル上がった。日本の輸出価格は足もとで熱延ベース価格500ドルに達しており、今後も月間平均価格の上昇傾向が続きそうだ。

 冷延コイルの6月の輸出平均単価は1トンFOB557ドルと前月比27ドル、前年同月比85ドル上昇した。1月からは77ドル、直近の底だった02年3月からは212ドル上がった。

 亜鉛めっき鋼板の6月の輸出平均単価は1トンFOB622ドルと前月比29ドル、前年同月比98ドル上昇し、98年3月以来の600ドルに達した。1月からは78ドル、02年4月からは263ドル上昇した。
 JFEスチールは3日、世界初の厚板オンライン加熱設備「HOP」を開発、実用化したと発表した。西日本製鉄所・福山地区厚板工場に設置し、本年5月から570―780メガパスカル級ハイテン、高級ラインパイプ素材を中心に、営業生産を本格化している。

 「HOP」は、高効率誘導加熱方式により、オンラインでの焼入れ・焼戻しの連続熱処理を可能とした新しい製造プロセス。「ヒートトリートメント・オンライン・プロセス」の頭文字を取った。
 世界トップの黒鉛電極メーカー、SGLカーボン社(本社=ドイツ)は、黒鉛電極の販売価格を本年10月1日成約分から引き上げる。米国、アジア(中国除く)、中東、アフリカ向けで普通サイズが1ポンド当たり1・35米ドル(トン2975米ドル)に、スーパーサイズで同1・46米ドル(同3215米ドル)に値上げする。原料、エネルギー、物流など継続的なコスト上昇を受けているため。
 日立金属は3日、子会社の日栄鋼材(本社=東京都中央区、岡崎直城社長)、日立金属商事(本社=東京都中央区、坂江正信社長)、日吉鋼材(本社=東京都中央区、正野隆二郎社長)から工具鋼事業を切り出し、10月1日付で新会社を設立すると発表した。

 工具鋼に特化した販売会社を設立して、高度化するニーズに的確に対応するのが狙い。新会社には日立金属本体の販売・サービス部隊も一部付加する。売上高は初年度160億円(半期)、2007年度400億円の見込み。国内No.1の工具鋼流通が誕生する。
 東京地区の鉄スクラップ価格が急騰している。東京製鉄宇都宮工場は3日から、鉄スクラップ購入価格を全品種でトン当たり2500円値上げ(特級2万9500円)した。1995年11月の同工場開設以来の高値更新となり、トン当たり2万9000円台は80年10月以降約24年ぶりの高水準。他電炉メーカーも追随値上げに踏み切っており、地場電炉の鉄スクラップ購入価格は指標のH2で3万円の大台乗せが迫っている。