2004年08月09日(月)
 総合商社の2004年4―6月期連結業績が出そろった。それによると大手5社の金属セグメント純利益合計は前年同期比53・9%増の316億4500万円と大幅に増加した。中国の経済成長を背景とする世界の鉄鋼・非鉄需要急拡大を受け、原料および製品の国際価格が上昇し、各社の収益を押し上げた。また鉄鋼・非鉄資源、鉄鋼製品事業投資先からのリターン拡大も増益に貢献した。純利益ベースでみると伊藤忠商事、三井物産、丸紅、住友商事が大幅増益となり、三井物産が三菱商事を抜いてトップに躍り出た。
 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は6日、8月契約分からステンレス鋼板(薄板、厚板)の店売り価格を値上げすると発表した。上げ幅は300系がトン当たり2万円、400系は1万円。値上げは300系が2カ月連続、400系は4カ月ぶり。ニッケルやクロムなど原料の値上がり分を販価に反映する。値上げ後の300系冷延シート・フープ用薄材コイル(広幅、ミルエッジ)はトン31万円となる。
 関東地区の小棒市況は、先週トン1000円値上がりし、ベース6万円中心に移った。東京製鉄が鉄スクラップ購入価格を3日に2500円アップしたことを受けて鉄スクラップ市況が上伸。原料高の圧力が強まったことで製品市況の上伸力が高まった。バブル期の水準を超え、1992年2月の同5万9500円以来の高値となる。メーカーの夏季減産で需給はタイトな状況にあり旧盆明け後、鉄スクラップ高と秋需のタイミングでさらに一段高が予想される。
 経済産業省がまとめた2004年度鉄鋼2次製品製造業業況ヒアリング集計によると、03年度の生産量は自動車などに牽引され、下げ止まりもしくは増加となり、溶接棒、磨棒鋼など20業種中9業種が前年度より増加(02年度は5業種)した。ドラム缶製造業は生産量が39万1000トン(前年度比6・3%増)で過去最高となった。
 財務省の調べによると、2004年6月の鉄スクラップ輸出は51万4000トンだった。この結果、本年上半期では342万2000トンとなり、前年同期の数値を139万3000トン、40%上回った。