2004年08月13日(金)
 関東鉄源協同組合が12日行った9月積みの鉄スクラップ輸出入札は、落札価格の平均が前月比1273円(5・6%)高のH2でFASトン当たり2万3750円に上昇し、計1万トンが落札された。落札価格は前月の水準を上回ったが、東京湾岸の輸出価格は8月上旬に同2万8000円をつけた後、直近の成約価格は同2万4000円前後に急落している。アジアの鉄鋼メーカーの買い付け意欲減退が要因。海外からの引き合いは減少しており、輸出価格は下げ基調を鮮明にしそうだ。
 中川昭一経済産業大臣は今月23日から30日までの日程でインド、シンガポールを訪問、インドではシン首相、ナート商工大臣、チダンバラム財務大臣と会い、貿易、投資など経済関係の強化、拡大を話し合う。

 この中で鉄鋼業に関連して印からの鉄鉱石輸入について長期契約など取引拡大を求める。日本の鉄鉱石輸入1億3200万トンのうち印からの輸入量は約10%、1300万トンと第3位を占める。こうした状況と同国埋蔵量を加味した将来的な供給能力を踏まえ、日本の原料資源安定供給確保の観点から鉄鉱石供給に当って港湾設備、鉄道などインフラ整備の経済協力も示し、供給能力拡大を働きかける。
 山陽特殊製鋼(佐々木宏機社長)は素形材を製造する子会社の山特精鍛、OSテック、サントク加工の3社を10月1日付で統合、「サントクテック」として新たにスタートさせると12日発表した。  新会社は山特精鍛を存続会社にOSテックとサントク加工を吸収合併などで統合する。資本金は3億2000万円で本社を姫路市に置き、社長には現在3社の代表を務める永井正夫氏が就任の予定。従業員は約250人で、軸受用素形材と自動車の足回り部品用素形材の製造を主力業務に、年商72億円をめざす。
 神戸製鋼所・加古川製鉄所は、2004年度設備投資として200億円を計画、中期計画での総投資額470億円のうち、03年度、04年度でそれぞれ200億円を投資する大幅な前倒し投資となっている。中期計画でめざしている「特長ある製品」比率のアップに向けた設備・事業投資を積極化しているもので、本年度のメーン投資として50億円をかけて、高級鋼種対応の脱硫機能付真空脱ガス装置を建設中。完成は予定通り本年10月完成の見通し。
 大手管材流通筋はガス管類に関して、10月出荷分から再販価格を値上げする。対象は黒ガス管、白ガス管、ライニング鋼管類で、上げ幅は管種別でトン当たり5000円―1万円。一部の流通では、すでに管材業者へのアナウンスを始めている。

 高炉メーカーは、2002年度上期からガス管類の生産調整を行った。加えて、中国の旺盛な需要をけん引役として、世界的に鉄源が不足するなど、全国の流通在庫は大幅に減少、在庫率は1カ月を割り込む水準にまで来ている。