2004年09月27日(月)
 10―12月の鋼板需給は、季節的に需要が上向き一段とひっ迫感を強める見通しで、「今の需給環境をいかに乗り切るか」(薄板流通首脳)が製販の課題となりそうだ。フル生産を続ける鉄鋼メーカーはもちろん、流通も販売先への調整を強化する。その一方で、ひも付き価格交渉や流通加工業における加工賃是正などの”成果”も問われようとしている。
 中国の2004年粗鋼生産は2億7000万トンに達する見通しだ。03年の2億2000万トンレベルを22・7%も上回る。このほど北京で行われた経済産業省の糟谷敏秀・鉄鋼課長と中国・商務部の李建勲・対外貿易司署長との会談で中国側から示された。中国側はさらに、加熱する設備投資に対し、投資抑制策を推進しているが、この影響について、鉄鋼産業は、大手の鉄鋼メーカーには計画進行が遅れても、大きくは波及しないとし、中小の鉄鋼メーカーに効果があると説明した。
 日本鉄鋼連盟が入手した国家統計局まとめの1―8月の中国鋼材見かけ消費量は2億210万トンと前年同期比16・8%増加した。条鋼類の消費量は19・3%増加して1億トンを突破。鋼板類は7938万トンと12・7%増加した。
 住金スチールは24日、9月契約10月積み分の店売り向けH形鋼の引き受けを削減すると発表した。削減率は店によって異なるが、おおむね7―9月平均比30―50%減となる。市中在庫の増加に対し、調整が必要と判断したため。「鉄スクラップ動向が油断できない」(建材営業部)ことも一因。供給量の削減で市況の維持を図る。なお、販売価格は据え置く。
 古賀オール(本社=東京都中央区、古畑勝茂社長)は、新しい事業年度(2004年9月―05年8月)の経営方針を策定、始動した。タイト化する需給を見据えた販売戦略を強化するため、新たに「販売企画部」を設置したほか、環境の変化に対応した営業、生産戦略を実行していく。