2004年10月08日(金)
 トピー工業(杉山修美社長)は7日、使用済み自動車の粉砕処理時に発生するシュレッダーダスト(ASR)をコークスの代替として再資源化する技術を開発し、このほど同社豊橋製造所(愛知県豊橋市)に電炉業界初となる本格的な実用施設を建設、10月から稼働開始したと発表した。

 同技術はグループ会社の明海リサイクルセンター(近藤隆社長)と共同で開発。投資額は3億6000万円。ASRの処理能力は月間1000トンで、今後は2005年1月施行の自動車リサイクル法に向けた取り組みを本格化させる。
 経済産業省はフィリピンとの自由貿易協定(FTA)交渉に関連し、このほどマニラで、鉄鋼分野について比・貿易産業省と同国鉄鋼産業、日本鉄鋼業による鉄鋼ミッションとの会合を開いた。

 FTAから鉄鋼製品の一部を例外としたい比側に対し、日本側は日本から輸出される鉄鋼製品は、比生産品目と競合しない点を強調した上で、投資拡大を促進、比産業を促進できると例外のない関税撤廃を求めた。

 比側は関税収入が国の財源として大きいことや、日本製品の関税撤廃により中国、ロシアなどの競合製品の関税も引き下げなければならないとマイナス効果を主張する一方で、日本からの投資と技術指導の拡大に期待感を示した。

 この後、自動車、電気機器分野などの協議を経て、今月25日からの政府間交渉に臨み、FTAの年内締結合意をめざす。
 新日鉄住金ステンレス(NSSC、萬谷興亜社長)がステンレス鋼板の販売価格体系を刷新する。11月契約分から国内向け店売りステンレス冷延薄板に「アロイ(合金)サーチャージ制の導入」と「エキストラ体系の是正」を実施し、販売価格体系を「透明で合理的な国際標準に変革する」(檜垣博紀取締役)。韓国のステンレス生産急増や中国での大幅な能力増強などを背景に、今後さらに激化していく国際競争に備える。
 神戸製鋼所は7日、磁気特性と切削加工性に優れた環境対応・省エネ型の線材・棒鋼「ELCH2S」が、今秋発売予定のホンダ「Newレジェンド」、「NewアキュラRL(レジェンドの米国仕様車)」の電磁クラッチに採用されたと発表した。ELCH2Sは業界初の鉛フリーの純鉄系材料。磁気特性に優れ、電磁クラッチのソレノイド部品に使用することで電磁力の制御機能を高める。部品の小型軽量化やバッテリーの消費電力削減につながり、自動車の燃費向上にも寄与する。
 住友金属工業は7日、耐水蒸気酸化特性と高温強度を併せ持つボイラ用高強度オーステナイト系ステンレス耐熱鋼管「TP347HFG」においてASME(米国機械学会)規格の本規格をこのほど取得したと発表した。日本企業の開発材では初めて。海外の火力発電プラントへの採用拡大を見込んでいる。