2004年10月21日(木)
 商社の石炭関連投融資が相次いでいる。中国の需要増を背景に原料炭、一般炭、コークスの需給が窮屈ななかで、鉱山などの拡張、新規開発計画が相次いでおり、各商社は投融資を通じて能力拡大に関与し、原料炭などの引き取り権を確保している。

 資源ブームで石炭資産の評価額が上がるなか、権益の買収を見送り、融資と引き換えに引き取り権を確保するケースも見られる。各商社は限られた経営資源のなかで効率的に石炭ソースを確保し、資産のポートフォリオを拡充している。
 東京製鉄(池谷正成社長)は20日、2005年3月期中間決算(単独)を発表し、売上高は前中間期比48・7%増の1177億900万円、経常利益同3・3倍の383億1800万円、当期利益同2・7倍の294億4100万円と3期連続で大幅な増収増益となり売上高、経常利益は過去最高となった。

 製品販売量が減少したが、さらに販売価格が上昇。一方で主原料の鉄スクラップ購入価格が当初見込みの3万円強を下回って推移した。売上高経常利益率は18ポイントアップの32・6%。中間配当は同7円増の10円とした。
 神戸製鋼所は20日、超大入熱溶接用厚鋼板「コーベスーパータフネス」(高HAZ靭性鋼)シリーズが、JR名古屋駅前の旧豊田・毎日ビルの跡地で新築する「名駅四丁目七番地区再開発ビル(仮称)」など、超高層建築物2件で初受注したと発表した。シリーズ最高クラスである引っ張り強度590N/平方ミリ(60キロ)級の「SA440C―ST」を中心に、2物件合計で約700トンを受注した。それぞれ本年12月から納入する。
 POSCOは、国内向けのステンレス価格について10月27日オーダー分からニッケル系で現行値比5・7%、クロム系で同5・4%の値上げを実施する。なお、ロッドディスカウントについては廃止するとしている。
 国際鉄鋼協会(IISI)が19日発表した9月の62カ国の粗鋼生産は8662万トンと前年同月比9・9%増加した。中国は2376万トンと24・1%の増加。7―9月の62カ国生産は前年同期比9・5%の2億5765万トンと年率10億トンを上回るペースだ。1―9月の62カ国生産は7億6296万トンと前年同期比8・7%増加。中国は9月生産で過去最高だった8月実績を上回った。