2004年10月25日(月)
 韓国の現代自動車グループは22日、高炉建設構想を確認した。現代自動車グループの鄭夢九会長が21日、唐津工場を視察した際に高炉建設の意向を表明していた。現代自動車、INIスチールによると、立地、時期、規模など詳細は未定で、まだ初期の構想段階だとしているが、INIスチールと現代ハイスコが買収した韓宝鉄鋼の唐津工場を高炉一貫製鉄所に発展させる構想と見られる。長年温めてきた高炉一貫製鉄の実現で、高品質の自動車用鋼材をグループで内製し、自動車の品質改善、競争力強化に結び付けたい考えだ。
 新日本製鉄は、特殊線材と普通線材の販売価格について来年1月出荷分から値上げを実施する。上げ幅は特殊線がトン1万円。ばね用などの合金鋼はさらに合金コストの上昇分をプラス、スチールコード用線材は同2万円引き上げる。普線・普通鋼バーインコイル(CHリムド鋼含む)は同5000円以上。世界的な鉄鋼需給のタイト化を背景に各種鋼材価格が上昇、安定供給を確保するため線材の採算を改善する。特殊線は本年度2度目、普線は4度目の値上げ。今後、原料価格の上昇が見込まれることから来年度の追加値上げを検討している。
 2004年1―6月の国内鉄鋼メーカーの市中スクラップ購入量は、前年同期比27万3000トン(1・8%)増の1469万トンに増加した。日本鉄源協会(会長=平尾隆・新日本製鉄副社長)がまとめた「クォータリーてつげん2004秋号」によると、1―3月の購入量は前年同期比横ばいとなったが、4―6月は電気炉メーカーの生産増加によって九州(同比2万トン減)、東海(同比1万2000トン減)を除き増加した。とくに北海道は、前年同期比17万7000トン増の59万1000トンに増えており、4―6月だけでみると北陸地区の購入量を上回った。
 亜鉛めっきなど鉄線加工のガルバート・ジャパン(本社=岩手県釜石市、太田守治社長)は、来年1月に設備の据え付けを終え、2月に伸線設備、3月に亜鉛めっき設備の試運転を行い、4月から本格操業。その後まもなく月間2000トンのフル操業に入る。初年度の売上高目標は20億円弱。徹底したコスト低減と価格競争力の強化で、3年目には経常損益段階で黒字、4年目には償却後の税引後損益で黒字、その後は配当をめざす。
 関東鉄源協同組合は22日に開いた臨時理事会で、毎月行っている鉄スクラップ輸出入札の新規入札業者として2社の追加を決定した。新たな入札業者は草野産業(東京都中央区、草野泰道社長)と扇谷興業(本社=大阪市西区、扇谷廸宏社長)。応募企業は7社だった。今回の2社追加で入札業者は計15社となった。組合はこれまで入札を辞退する商社が相次いだことや、メタルワン鉄鋼製品販売(旧日商岩井金属販売)、住友商事が入札権を返上したことで、入札業者が減少したため本年8月より新規入札業者を募集していた。