2004年11月05日(金)
 国内のブリキメーカーが来年1月出荷分から、ブリキ類(ブリキ、ティンフリー)の製品値上げを行う。すでに、リロールメーカーは来年1月出荷分から、ブリキ類を一般缶向けで1万円値上げする方針を流通や需要家に通達している。

 一方、高炉メーカーもすでに、2段階に分けて値上げする方針を固め、第1段階は来年1月出荷分から3000―5000円値上げを決定、さらに第2段階は来年4月出荷分から行う方向で検討している。ただ、第2段階の値上げ幅は確定しておらず、流通筋では「3000―5000円の上げとなるのではないか」と見ている。
 中国政府は5日、2005年分のコークスEL(輸出許可証)発給について「全世界で1400万トンを確保する」(商務部)と発表した。日本向けなど国別の発給量内訳など詳細は明らかにされていない。 "
 日本電工は4日、2004年12月通期決算の業績予想を上方修正し、連結経常利益、純利益とも過去最高を更新すると発表した。連結経常利益は67億円と前年比8倍に、純利益は26億円と200倍に増加する。継続的なコスト削減に加えて、主力の合金鉄の数量、価格が予想以上に堅調に推移した。

 年間配当は普通配当5円、創業80周年記念配当1・5円を合わせて1株当たり計6・5円に前年比3・5円増配する。
 小棒の9月輸出は前月比63・9%減の2万3370トンと大幅に減少した。電炉各社の夏季減産が減少要因だが、海外市場の市況下落、需要の減退を受けている。一方で国内出荷単価が上昇している電炉各社は採算上からも輸出を控えている。年末にかけて海外市場が上向く兆しはなく、韓国ミルによる日本への輸出の動きなど国内市況高から輸出環境は低調に推移しそうだ。
 住友金属工業は4日、世界で初めて降伏強度125Ksi級(862メガパスカル級)の高強度低合金耐食性油井管SM―125Sを開発し、北海地区で実用化したと発表した。従来の降伏強度110Ksi級に比べて強度が14%アップするほか薄肉化と細径化が実現。また、同製品のみ5500メートルを越える深井戸対応が可能になる。

 同製品は、住友金属独自の材質改善と、オイルメジャーであるBP社、スタットオイル社とそれぞれ実用化共同研究を通じ、昨年世界で初めて125Ksi級の低合金耐食性油井管を出荷し、マイルドサワー用途で実用化したもの。

 住友金属では、耐・硫化物応力割れ(SSC)を高める検討を行い、炭化物形態の制御および内部歪みの低減が、耐SSC性の改善に有効であることを見出し、新たな材質設計を行った。開発鋼は、粒界粗大炭化物の生成を防止し、かつ炭化物を球状化・均一分散させてSSCを防止。また、微細炭化物による析出強化を活用することで熱処理温度を高め、内部歪みを従来鋼よりも低減している。

 油井管は近年、とくに北海地区において5500メートルを越える深さで1000気圧以上のガス圧のガス井戸開発の活発化にともない、より高強度のケーシング用途の鋼管のニーズが高まっている。

 深井戸では、腐食性の高い硫化水素が生産流体に含まれることがあり、硫化水素によって腐食で生じた水素イオンの水素分子への結合反応が阻害され、水素原子が鋼材中へ侵入しやすくなることから、特に高強度鋼管では硫化物応力割れが短時間で起こり、これまでは降伏強度110Ksi級までしか実用化されていなかった。"