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2004年12月17日(金)
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中国、ELを発給=05年分第1弾
・ 高炉大手、カナダ強粘炭とも決着
・ イスパット、LNMと統合=ミッタル・スチール誕生
・ 日中200系ステンレス問題=話し合い平行線
・ 韓国鉄鋼、対日構造用鋼 12月契約値上げ
・ 高炉大手、カナダ強粘炭とも決着
・ イスパット、LNMと統合=ミッタル・スチール誕生
・ 日中200系ステンレス問題=話し合い平行線
・ 韓国鉄鋼、対日構造用鋼 12月契約値上げ
日本の鉄鋼メーカー、商社情報によると、中国政府は15日、2005年分のコークス輸出許可証(EL)700万トンを発給した。石炭は6400万トンのELを発給した。
既にコークスで年間1400万トン、石炭で8000万トンと04年並みの輸出枠を確保する方針を公表しており、今回の発給は第一弾。04年分は1月になって部分的に発給があり、発給の総量も不透明だったが、今回は総枠を明らかにしたうえで、年明け前に発給することで先行きの不安感を払拭する狙いがあると見られる。
既にコークスで年間1400万トン、石炭で8000万トンと04年並みの輸出枠を確保する方針を公表しており、今回の発給は第一弾。04年分は1月になって部分的に発給があり、発給の総量も不透明だったが、今回は総枠を明らかにしたうえで、年明け前に発給することで先行きの不安感を払拭する狙いがあると見られる。
日本の高炉大手は16日までに、カナダの原料炭大手、エルク・バレイ・コール・パートナーシップとの間で1級強粘結炭の2005年度積み購買価格を1トンFOB125ドルに引き上げることで合意した。
原料炭最大手のBHPビリトン三菱アライアンス(BMA)との合意に続いて04年度積みの57ドルから68ドルの値上げで大手山元と合意したことで、豪州の他の山元とも近く同水準で合意する見通しだ。
原料炭最大手のBHPビリトン三菱アライアンス(BMA)との合意に続いて04年度積みの57ドルから68ドルの値上げで大手山元と合意したことで、豪州の他の山元とも近く同水準で合意する見通しだ。
世界第2の鉄鋼集団、LNMグループのイスパット・インターナショナルは15日、同日の臨時株主総会で、LNMホールディングスの買収が承認されたと発表した。
買収手続きは17日に完了する見込みで、グループ会社を統合してミッタル・スチールを形成する。米インターナショナル・スチール・グループ(ISG)の買収を経て粗鋼生産能力7000万ネットトンの世界最大の鉄鋼メーカーが誕生することになる。
買収手続きは17日に完了する見込みで、グループ会社を統合してミッタル・スチールを形成する。米インターナショナル・スチール・グループ(ISG)の買収を経て粗鋼生産能力7000万ネットトンの世界最大の鉄鋼メーカーが誕生することになる。
日中官民鉄鋼対話の第7回会合が15日、北京で開催され、中国・特殊鋼協会ステンレス分科会側から、200系ステンレスについて「耐食性などの問題があり、生産すべきでない」と、安全性、環境対策、リサイクル問題などを指摘して輸出規制を示唆する見解が示された。
これに対して同席した日本のステンレスメーカー側が使用方法に問題があると反論、「市場での適切な使用と販売を指導したい」(日本金属工業)として議論の進展はみられなかった。
これに対して同席した日本のステンレスメーカー側が使用方法に問題があると反論、「市場での適切な使用と販売を指導したい」(日本金属工業)として議論の進展はみられなかった。
韓国鉄鋼は12月契約から、日本向けの構造用鋼を全面的に値上げする。値上げ幅は従来比10―15%アップを予定している。今回の値上げは陥没している日本向けを是正するのが狙い。