2004年12月29日(水)
 経済産業省はこのほど、2004年度第4四半期(05年1―3月)特殊鋼需要見通しをまとめた。特殊鋼需要量(熱間圧延ベース、月平均)は、国内、輸出合わせて169万7100トン(前期比2・4%増、前年同期比1・4%増)と策定された。内需は主力需要分野の自動車が年度末の販売増に伴い完成車が増加、KDセットと合わせた合計台数が伸展する。このほか産業機械なども増えるため、ステンレス鋼を除く7鋼種が前期を上回る。一方、輸出は中国のコンテナ材向けで高抗張力鋼が増加、ステンレス鋼も前期より増加。この結果、特殊鋼全体で高水準の生産が継続する。
 11月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・コイルセンターの合計)は、前月比1・5%減の375万4000トンと3カ月連続で前月比マイナスとなった。問屋、コイルセンターの在庫は微増だったが、メーカー在庫の減少幅がそれを上回った。前年同月比では36万5000トン、8・9%の減少。
 財務省が28日発表した通関統計によると、11月のH形鋼の輸出量は4万4089トンで前月比2・4倍に増加(前年同月比2・1倍)した。韓国向けに比べ割高な香港向けが大幅に増加したため。総価額を重量で割った平均トン単価は6万1272円で、前月の6万1583円とほぼ同額だった。
 日本鉄鋼連盟が28日発表した11月末の国内向け普通鋼鋼材在庫(メーカー・問屋)は、前月比3・2%減の528万5000トンとなった。H形鋼や薄板3品(熱延、冷延、亜鉛めっき)でメーカー在庫が減少したため。国内向け在庫率は同8・2ポイント低下し、101%だった。
 日本鉄鋼連盟がまとめた中国鉄鋼工業協会の見通しによると、中国の2005年の粗鋼生産は3億トン超と04年見込み比で4000万トン、15%増加する。04年中に高炉製銑、製鋼能力ともに前年より4400万トン増加する見込み。05年の鋼材見かけ消費量は3億トン超と14%増加する。一方、05年の鉄鉱石輸入は2億4000万トンに5000万トン増加するなど、原料所要量が増える見通しだ。