2005年03月07日(月)
 伊藤忠丸紅鉄鋼は4日、中国広東省広州市花都区に建設中の自動車鋼板対応コイルセンター、広州紅忠汽車鋼材部件有限公司が4月に稼働を開始すると発表した。コイルセンターの新設は、自動車の一大生産拠点となりつつある広州において鋼板類のジャスト・イン・タイム・デリバリー機能を構築することが狙い。

 具体的には自動車部品メーカー、ユニプレスの現地会社向け鋼材を加工、あわせて東風日産向けの鋼材倉庫として物流インフラ機能も提供する。新会社は伊藤忠丸紅鉄鋼にとってアジアで11社目、中国で4社目の薄板コイルセンターとなる。
 鉄鉱最大手の伯リオドセ(CVRD)は3日、2005年度積みの鉄鉱石価格を前年比71・5%引き上げることで鉄鋼最大手のルクセンブルクのアルセロールと合意したと発表した。ペレットはやはり過去最高の86%の値上げで合意。

 鉄鉱3位のBHPビリトンが値決めしていないなど、個別の交渉は続いているが、日伯間の合意に反発していたアルセロールが値上げを受け入れたことで、世界の鉄鉱石価格交渉は事実上決着することになる。
 財務省通関統計によると、ステンレスミルが急激に能力を拡張している中国からの輸入量が1月は前月比3・8倍の1240トン(前年同月比9・6倍)と大幅に増加していることが分かった。

 中国からの輸入は国内で品薄感の強い厚板が中心。輸入主要国である韓国からの輸入も同7・5%増の1万4677トン(同33・6%増)と前月、前年比較でともに増加した。輸入量の合計は同10・0%増の1万8850トン(同44・8%増)と引き続き高水準で推移している。
 東京地区の鉄スクラップ市中価格はジリ高推移している。鉄スクラップを加工し電炉に供給する、問屋の鉄スクラップ買値(問屋持ち込み価格)は、H2でトン当たり1万4500円前後。直近安値の2月初旬と比べ2000円(10%)高くなった。

 2月から東京湾岸の輸出量が増えたことで、問屋各社は入荷促進のため仕入れ値を引き上げた。これにより、地区市況は昨年10月以来5カ月ぶりに反発し、電炉買値の上昇につながった。
 シーヤリング工場(本社=大阪府堺市、細川能夫社長)は来月から、厚板部門のレーザー設備の大幅改善に着手する。第一段階としては4月中旬から5月にかけて、No.1レーザー切断機を最新鋭機(小池酸素工業製、出力=4kW)にリプレースし、定盤も長さ(有効切断長)を従来の32メートルから45メートルに延長、幅を4・5メートルから6メートルまで拡大する。

 第二段階は本年夏にNo.2レーザー切断機の定盤の長さを15メートルから25メートルまで伸ばす。厚板部門の切板の生産性の向上を図るとともに、橋梁部材のパワースラブの受注増に対応するのが狙い。