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2005年03月14日(月)
中国、韓国の鉄スクラップ価格が値上がりしており、とくに中国は春節(旧正月)以降トン当たり300元(約3800円)高くなった。例年中国は、冬場は華北地方を中心に豪雪などで建設工事が停滞することから、建設用鋼材の原料である鉄スクラップ需要が減退し、価格が値下がりする。3月に入って建設工事が再開したことから、鉄スクラップ需要が回復してきた。足元、中国鉄鋼メーカーは日本や米国など輸入鉄スクラップの調達に力を入れている。
高炉メーカー各社は4月以降、H形鋼を大幅に減産する。資源価格が上昇するなか、足元の需給改善を進めて、値上げにつなげたい考え。3月契約分の販売価格は各社とも据え置く。
大手重仮設業者、ジェコス(本社=東京都中央区、寺尾主社長)は2005年度、補強土擁壁「鋼製スリットウォール工法」を市場投入する。同社では今後、地球環境保全に貢献するべく、自然に優しい同工法のPR活動を推進していく方針だ。
ジェコスは多様化する現場ニーズに対応するため、主力である重仮設リース部門に加えて、スチールセグメント等の特殊加工部門、工事部門の拡充を図ってきた。近年では、ソイルセメント余剰液リサイクル工法「GSS(ジェコソイルシステム)工法」を市場投入するなど、新工法開発も意欲的に行っている。
ジェコスは多様化する現場ニーズに対応するため、主力である重仮設リース部門に加えて、スチールセグメント等の特殊加工部門、工事部門の拡充を図ってきた。近年では、ソイルセメント余剰液リサイクル工法「GSS(ジェコソイルシステム)工法」を市場投入するなど、新工法開発も意欲的に行っている。
韓国のPOSCOは11日、熱延鋼板価格を1トン5万5000ウォン上げるなど、4月から国内向けの建値を引き上げると発表した。9月出荷分以来、6カ月ぶりの値上げ。熱延価格は米ドル換算で55ドル上がって1トン595ドルになる。韓国内の需要伸び悩みで1―3月は値上げを見送ったが、日本の輸出価格など国際価格との格差が開いており、鉄鋼主原料が大きく値上がりするなかで、値上げに踏み切った。
炭素協会によると、2004暦年の丸形電極の国内出荷合計(内外需)は前年比0・9%増の16万9936トンとなり、フル生産だった。世界の電炉鋼生産が好調に推移し、世界的に電極需要が拡大しているため。05年の見通しは国内は土木建築の低迷から普通鋼電炉鋼は微減、特殊鋼は増加で合わせてほぼ横ばい。輸出は引き続き世界的なひっ迫状況が続く見込みで、同協会では04年並みの17万トン弱を予想している。