2005年04月27日(水)
 上海宝鋼集団の謝企華董事長は26日、産業新聞社の取材に応じ、2005年の粗鋼生産が前年比150万トン増の2300万トンに達するとの見通しを明らかにした。06年からの次期5カ年計画で既存事業所の粗鋼規模を3000万トンに拡大。自動車用鋼板、造船用厚板など付加価値の高い分野を重点的に伸ばす。

 今後中国政府の方針、需要動向を見極めながら、中国南部、ブラジルの新製鉄所構想を実現することで、5000万トン規模への拡大を視野に入れている。
 住友金属工業は26日、2005年度の設備投資計画を明らかにし、工事ベースの設備投資金額は580億円、04年度見込み(366億円)比で58%増加する。主な工事は鹿島製鉄所での第3高炉改修、CGL新設およびIPP建設。現在休止中の第3高炉の改修は07年5月完工予定で炉内容積を5370立方メートル(現5050立方メートル)に拡大する。

 支払いベースの投資額は同42%増の560億円、減価償却費は同4%減の460億円の見通し。支払いベースの投資額が減価償却費を上回るのは98年度以来。
 日立金属は26日、2005年3月期通期連結業績が売上高で前年度比33・2%増の5595億4000万円、営業利益で2・2倍の404億100万円、経常利益で2・4倍の363億8700万円といずれも過去最高に達したと発表した。

 当期純利益は4・5倍の152億1800万円と大幅増益で、過去3番目の実績。単独では売上高0・9%増の2497億3300万円、営業利益2・3倍の107億3500万円、経常利益83・6%増の126億2200万円、当期純利益52・2%増の45億3900万円、配当は5円増配の10円になった。
 丸紅・金属資源部門(鉄鋼原料、非鉄金属)の2005年3月期連結純利益は98億1300万円で前期比130・5%アップの大幅増益となった。鉄鋼原料、非鉄金属の国際価格上昇による増収によって売上総利益が増加。チリのロスペランブレス銅鉱山や鉄鋼原料事業の持分利益増加が大幅増益に寄与した。
 上海宝鋼集団はきょう27日、主力の宝山鋼鉄で第4高炉(写真)の火入れ式典を開く。第10次5カ年計画の中核事業の新高炉、JFEスチールから技術支援を受けた広幅厚板ミル、新日本製鉄、アルセロールとの合弁冷延ミルを稼働する。宝山鋼鉄は第2高炉の巻き替え、再稼働を経て、高炉4基で粗鋼生産が最大1700万トンの態勢が完成に近づいた。