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2005年05月16日(月)
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05年世界ステン粗鋼 5%増=ISSF見通し
・ プロテック、日系向け比率50%超え
・ 神戸製鋼、仏アスコメタルに技術提携切り替え
・ 東京地区 鉄スクラップ輸出、5000円方下落
・ 04年度高炉エンジ部門、4社とも受注増加
・ プロテック、日系向け比率50%超え
・ 神戸製鋼、仏アスコメタルに技術提携切り替え
・ 東京地区 鉄スクラップ輸出、5000円方下落
・ 04年度高炉エンジ部門、4社とも受注増加
インターナショナル・ステンレス・スチール・フォーラム(ISSF)は12日、2005年の世界のステンレス粗鋼生産量が前年比5・0%増の2580万トンに達するとの見通しを発表した。
需要は堅調に推移する見通しだが、一部の地域は在庫調整局面にあることなどを勘案し、ステンレス市場の中長期的な成長率とされる6%をわずかに下回る生産予測となった。昨年の予測と比べると10万トン減少した。06年は6%以上の成長を見込んでいる。
需要は堅調に推移する見通しだが、一部の地域は在庫調整局面にあることなどを勘案し、ステンレス市場の中長期的な成長率とされる6%をわずかに下回る生産予測となった。昨年の予測と比べると10万トン減少した。06年は6%以上の成長を見込んでいる。
神戸製鋼所と米USスチールの自動車用溶融亜鉛めっき合弁会社、プロテックコーティング(米オハイオ州リープシック)は年産110万ショートトンペースのフル操業を維持するとともに、現地日系自動車メーカー向け比率が本年3月に初めて50%を超えた。
米ビッグ3の不振もあるが、品質基準の厳しさで知られる日系自動車メーカーに、その高い品質が認知されてきたことによるものとみられる。昨年の日系自動車向け比率は40―45%。本年は50%レベルをキープする可能性が強まっている。
米ビッグ3の不振もあるが、品質基準の厳しさで知られる日系自動車メーカーに、その高い品質が認知されてきたことによるものとみられる。昨年の日系自動車向け比率は40―45%。本年は50%レベルをキープする可能性が強まっている。
神戸製鋼所は自動車用特殊鋼線材・棒鋼の海外技術提携先である伊ルッキーニがロシア鉄鋼大手のセバスタールに買収されたのを受けて、ルッキーニ傘下の仏アスコメタルとの技術提携に切り替える方針を固めた。本年7月をめどにアスコメタルと改めて技術提携契約を結ぶ。
東京地区の鉄スクラップ輸出価格が5000円方大幅に下落した。関東鉄源協同組合が13日行った6月積み鉄スクラップ輸出入札(H2)は、落札価格が前月比5033円安のFASトン2万円となった。落札数量は1社単独で6000トン。
中国などアジアの鉄鋼メーカーが日本鉄スクラップを買い控えているため。中国などアジアの鉄鋼メーカーの在庫は潤沢で、さらに輸出価格の水準が切り下がる公算が大きい。
中国などアジアの鉄鋼メーカーが日本鉄スクラップを買い控えているため。中国などアジアの鉄鋼メーカーの在庫は潤沢で、さらに輸出価格の水準が切り下がる公算が大きい。
高炉メーカー4社のエンジニアリング事業部門2004年度受注・売上実績が出そろった。国内公共工事の縮減や原料資機材価格が上昇する中、海外案件の伸展、エネルギー、素材関連プラントの確保などで、受注高は4社とも前年度を上回った。
売上高は新日本製鉄と住友金属工業が減収となった。神戸製鋼所は圧縮機、直接還元製鉄プラントなどにより受注高が前年度比50%、売上高が同15%の伸びを示した。営業損益は新日鉄、JFEエンジニアリング、神鋼の3社が黒字を計上。次期業績は3社が増収とし、営業損益も2社は増益とする。
売上高は新日本製鉄と住友金属工業が減収となった。神戸製鋼所は圧縮機、直接還元製鉄プラントなどにより受注高が前年度比50%、売上高が同15%の伸びを示した。営業損益は新日鉄、JFEエンジニアリング、神鋼の3社が黒字を計上。次期業績は3社が増収とし、営業損益も2社は増益とする。