2005年05月24日(火)
 東京製鉄(池谷正成社長)は23日、6月契約分(23日売り出し、25日締め切り)の販売価格を発表、薄板類を4年ぶりに値下げした。ホットコイルをトン1万円下げて建値6万2000円(ベース)とするなど、トン5000―1万円の大幅な値下げ。高騰を続けていた原油や非鉄などの資源価格が連休後に反落したことから「海外の鉄鋼製品価格が大幅に下落、調整局面に入って、内外価格差が拡大。

 この結果、品種によっては輸入が活発化してきた」(大堀直人・取締役営業本部長)ため。2001年2月契約で同社がホットコイルをトン1万円値下げしたのを皮切りに薄板市況が低迷した、いわゆる「東鉄ショック」の再来となるのか、市場関係者の注目が集まっている。
 谷本鉄鋼(本社=大阪府泉大津市)は今期中にも、新スポンサーによる新態勢を再構築する。現在、同社は財務リストラを進め、前期段階で一定の成果を上げ、借入金削減も最終段階となっている。こうした一連の処理を終えた段階で、新スポンサーの協力を得て、新たなる経営態勢を開始する計画。
 モリブデンの国際価格が高騰する中、モリブデン生産の新技術として、チリで産出する製銅スラグからのモリブデン回収技術開発が注目されている。経済産業省は先週末、ステンレス製造業将来展望懇談会に基づく、モリブデンワーキンググループ(WG)を開き、日本鉄鋼協会副会長で東北大大学院工学研究科の日野光兀教授が講演し、同教授とチリのコンセプション大学とが共同研究する製銅スラグからのモリブデンなど希少金属回収技術が説明された。

 銅の副産物としてチリで大量に産出する製銅スラグからモリブデンを抽出する同技術が実用化すると、原材料の安定供給確保の観点で新たなモリブデン供給ソースが確立することになる。
 村山鋼材(本社=東京都大田区、村山和雄社長)は、東京工場の大型レベラー「ジャンボ・カッティング・ライン(JCL)―1号機」の改造工事を完了した。これにより、同社の独自製品「レーザー切断用鋼板」の加工範囲を拡大。板幅で最大2300ミリとなり、板厚は第1段階として12ミリ、最終的には最大19ミリまで広げる。投資額は約1億円。
 日本鉄鋼連盟が入手した中国国家統計局まとめの4月の鉄鋼生産実績によると、銑鉄生産は前年同月比34・4%増の2719万5000トンと過去最高だった3月実績を上回った。粗鋼生産も過去最高。鋼材生産は2953万1000トンと23・7%増加した。

 1―4月の銑鉄生産は9998万9000トンと前年同期比29・3%増加。粗鋼、鋼材とも20%超の高い伸びを保っている。