2005年06月01日(水)
 新日本製鉄は、トヨタ自動車、日産自動車など大手自動車と2005年度のひも付き鋼板の値上げ価格の交渉を進めていたが、先月末までに大筋で決着したようだ。個別交渉であるため詳細は明らかにされていないが、4月分からが対象で、値上げ幅はトン1万円程度となったもよう。03年度、04年度上・下期に続く3年連続4回目の値上げ決着で、この間の値上げ幅は2万数千円とみられる。

 また支給価格についても近々合意に達する見通し。トヨタ、日産など最大手との交渉が決着したことで、他の自動車各社との交渉も決着に向かう。
 山陽特殊製鋼(佐々木宏機社長)は2005年度から07年度までの3カ年を対象とする新中期連結経営計画をまとめた。それによると事業基盤の充実を図り、収益力を強化することでグループ全体の企業価値を高め需要家、社会、および市場からの一層の信頼を得られる企業をめざし、売上高経常利益率(ROS)10%を確保、07年度では経常利益140億円(単体=130億円)をめざす。
 JFE鋼板(中西輝行社長)は31日、本年7月1日付で同社の非住宅屋根工事部門を日建板(別所一美社長)に移管し、同時に日建板の社名をJFE日建板(株)に変更すると発表した。移管対象事業の売上高は年間約10億円、要員は約10人。設備は成型機数台を移す。
 タイとベトナムの薄板マーケットの需給は、自動車、家電などひも付き関連は依然タイトだが、一般店売りは中国やロシアなどの製品流入が増えて需給が緩み、高級品と一般品とで二極化が鮮明となってきた。ひも付き向けはなお値上げの情勢。反して一般店売り市況は4月に両国でトン約850ドルまで上昇したが、足元弱含みに転じている。

 上げ一辺倒だった市況の潮目が変わってきたため、店売り分野の流通・需要家は買いを抑制。短期の調整か、長期に需給の緩みが続くのか、メーカー、流通など現地市場関係者は慎重に見極めようとしている。
 日立金属は本年度、安来工場の工具鋼下工程設備を拡充し、工具鋼の生産量を前年度比10%増やす。出荷の65―70%を占める自動車関連向けの金型材が好調で、工具鋼の供給能力は不足。納期は通常の3カ月から4―5カ月にまで延びているため、能力を高めて納期遅れを是正する。

 上工程の能力は変わらないが、圧延機や伸線機を増強して、下工程のロスを低減する。グループの販売、生産、在庫などを最適管理するシステムも本年末には稼働し、設備増強と合わせて、納期の最適化を進める。