2005年06月09日(木)
 双日のエネルギー・金属資源部門は、2006年3月期で前期比62%増の営業利益172億円を計上する計画だ。足もとではこれを上回る勢いで推移しており、07年3月期最終の中期計画で掲げた営業利益目標176億円を1年前倒しで達成できる見通し。前期までに後ろ向きの処理にメドをつけて今期は攻めに転じる方針。

 石炭などの投融資を600億円に倍増させて事業収益を拡大し、物流との相乗効果で収益基盤を拡充したい考えだ。
 寧波宝新不銹鋼有限公司(浙江省)は、ステンレス冷延鋼板の年産能力を現在の24万トンから60万トンに引き上げる第4期投資計画を進めているが、4基の冷間圧延機を含むすべての増設設備のホットラン(営業運転)を8月までにすべて開始する予定である。

 60万トン態勢の確立を受けて同社は2005年の冷延鋼板の生産量を前年比60%増となる45万トンに引き上げる。
 経済産業省はステンレス業界と政府による生産動態調査も含め、ステンレス関連統計の整備、改善を進める。8日ステンレス産業の方向性などを検討するステンレス製造業将来展望懇談会を開き、ステンレス関連統計見直しについて討議した。

 ステンレス協会の策定する統計については鋼種分類で、これまで分離していたステンレスと耐熱鋼とを一本化するほか、クロム系の400系、ニッケル系の300系に、マンガン添加の200系を加える案が示された。

 形状区分もホットコイルを公表、ホットカットシートの把握も行うほか、ステンレス協会と磨帯鋼振興会の両統計を統合することも提示。これらに基づき経産省の生産動態調査、通関統計など国の統計分類の変更も併せて、カバー率と統計精度の向上を図り、見直し作業を推進する。
 新日本製鉄グループにとって初の100%出資海外コイルセンター、蘇州日鉄金属製品有限公司(江蘇省蘇州工業園区)は、現在50%前後の稼働率を年内に70%程度に引き上げるとともに、2006年央の100%達成をめざしている。さらに07年以降の需要拡大に対応するため設備の増強も検討していく。

 新日鉄グループは03年時点で華北、華南、華東地区にコイルセンターを持っていた。ただし華東地区のコイルセンターは電磁鋼板中心で表面処理鋼板対応の拠点がなかった。そこで需要家の華東地区への進出加速に対応するため03年8月、蘇州日鉄金属製品を設立した。
 愛知製鋼グループの愛鋼(本社=愛知県東海市南柴田町ハノ割138―5、寺岡忠典社長)は、2007年度を最終年度とする中期経営計画を策定し、スタートした。鍛造の2次加工、並びに切断分野の強化が柱で、売上高よりも利益率向上をめざす。



 同社は、特殊鋼鋼材(構造用鋼)を中心にステンレス、非鉄、鍛造品を販売すると同時に加工部門に注力し、新しい形の特殊鋼流通・加工メーカーを志向している。