2005年06月27日(月)
 アジア向け米国鉄スクラップ輸出価格(No.1ヘビー)が、2003年8月以来1年10カ月ぶりにC&Fトン当たり200ドルを割った。米国国内価格の値下がりが要因で、指標となる米国コンポジット価格(シカゴ、フィラデルフィア、ピッツバーグの3地区平均、AMM調べ)はトン当たり125ドルといぜん低迷している。

 ただ、値頃感が出てきたとの見方もあり、輸出拠点の米国西海岸では中国などアジアのバイヤーが買い付けにくるケースが出てきた。
 東京地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格が前週比500円方続落した。地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格は、指標品種のH2(厚さ3―6ミリ)でトン当たり1万8500―1万9000円前後。4月の高値と比べて6500円(25・7%)値下がりした。

 輸出価格がいぜん下落していることに加え、電炉最大手の東京製鉄が24日から鉄スクラップ購入価格を500円値下げ(宇都宮工場で特級1万9500円)したことが影響した。
 全国小棒懇談会(会長=内田純司・新日本製鉄建材事業部長)は24日、定例の記者会見を開き、内田会長は「小棒需要は引き続き堅調だ。ここに来て他品種の輸入による在庫増や、鉄スクラップ価格の下振れなど変化が起きている。

 原料価格については昨年も同時期に下落したが、小棒メーカーはスムーズに乗り切った。足元の小棒市況は地域によって温度差があるが、現状の変化をムードでなく冷静に分析する必要がある」と冷静な対応を呼びかけた。
 中山製鋼所・エンジニアリング事業本部(本部長=針原保典取締役)は本年度の売上高として50億円を視野に入れるとともに、経常利益も1億円台乗せをめざす方針である。
 総合リサイクル業大手の東金属(本社=東京都江戸川区、坂本清彦社長)は、埼玉、群馬工場の業務効率化や取扱量拡大を図るため、それぞれ隣接地に第2工場を建設する。投資額は35億円。近年拡大している産業廃棄物のリサイクル事業と、従来の金属リサイクル事業を分ける。埼玉第2工場の用地(1万1200平方メートル)は取得済みで、群馬第2工場は用地取得に向け準備を進めている。

 同社は、現在東京工場を含め3工場態勢をとっているが、3年後の2工場完成をメドに5工場態勢となる。全社取扱量は現在の年間30万トンから倍増をめざす。