2005年07月11日(月)
 東京地区の小棒市況は前週比1000円方値下がりし、ベースサイズ(異形19ミリ)でトン5万8000円前後に続落した。春先から海外の小棒市況が下落したことや、東京地区の鉄スクラップ価格が下げ止まらないことが要因。

 流通サイドでは首都圏を中心に建設需要は底堅いとの見方が多く、「夏から秋口にかけて相場は反転する可能性が高い」(商社筋)。目先、弱基調で推移するが下げ余地は小さい。
 溶協メーカー大手は、自動車メーカーおよび部品加工メーカー、伸管加工メーカーとの間で、自動車向け機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の2005年度値上げ交渉が概ね決着した。各社によってバラツキがあるものの、アップ率は値上げ前価格比で20―25%。4月出荷分から適用される。

 溶協メーカーは、今回の交渉でトン2万円の値上げを要請してきたが、ユーザーによって積み残し分があるため、完全浸透に向けて再交渉を行う方針である。
 韓国のPOSCOが8日発表した2005年1―6月決算によると、純利益は2兆5700億ウォンと前年同期比57・2%増加した。高炉改修などで販売量は1%減ったが、高付加価値製品の拡大と値上げによる販売価格上昇が収益を押し上げた。

 ただ、7月から電炉製品など一部を値下げしており、需給環境の悪化を受けて、05年通期の売上高予想を23兆6000億ウォンに当初から3000億ウォン下方修正した。
 神戸製鋼所は8日、昨年2月、中国・上海に同社グループ100%出資で設立した汎用圧縮機の現地生産拠点「神鋼圧縮機製造(上海)」(KCMS)で本稼働を開始、中国での汎用圧縮機事業を本格化すると発表した。

 中国の市場成長に合わせて現地生産化、中国専用モデルを製造、資材調達で現地調達比率70%程度とし、中国の日系ユーザーをはじめ、現地需要家へ供給を図る。初年度で年間700台を生産、1、2年後には1500台とし、数年内に第2次設備投資も実行、3000台に引き上げる。売上規模も40億―50億円レベルに高め、将来は東南アジア市場への輸出も検討する。

 神鋼圧縮機(上海)も含め、中国に擁する3社の現地販売会社を核に、代理店によるローカルの販売ネットも拡充、製造から販売・サービスに応じる現地態勢を生かし、業容拡大をめざす。
 住友金属小倉系の線材2次加工メーカー、梅鉢鋼業(本社=大阪府堺市出島西町1、藤田昭夫社長)は、冷間圧造用鋼線の自動車向け市場を中心とした需要増への対応を目的に、小倉工場(住友金属小倉構内)の大幅な設備増強を行う。

 新たに導入するのは連続式熱処理炉、自動酸洗設備、伸線設備などで、2006年10月の稼働開始を予定しており、投資額は約25億円を予定。これにより同工場の冷間圧造用鋼線の生産能力は年間約2万8000トン増となる。