2005年08月08日(月)
 急落していたモリブデンのスポット価格が踊り場を迎えた。三酸化モリブデン(MoO3)の価格は6月のピークから24%安に下がったものの、直近の2週間は安定的に推移している。ステンレスは減産に入ったが、エネルギー用鋼管、自動車関連鋼材などの需要は引き続き堅調に推移しており、中国勢の安値回避などが下支えになっている。

 ただ、需給の緩和傾向から、なお過去最高値圏で推移している相場には下げ余地があると日本の関係者は見ている。
 ステンレス協会がまとめた2005年1―6月期のステンレス鋼板用途別受注実績によると、国内外の需要減少を映し、合計受注量は前年同期比12・1%減の77万4582トンとなった。内訳は内需が12・3%減の57万4844トン、輸出は11・6%減の19万9738トンとなった。
 亜鉛めっき鉄線製造のガルバート・ジャパン(本社=岩手県釜石市、太田守治社長)は、工場竣工からわずか3カ月と業界最速でISO9001の認証を取得した。登録範囲に設計・開発を盛り込み、新商品開発に積極的に取り組む目的で、めっき厚が均一化して表面性状が良くなる電磁ワイピング(絞り)装置を厚めっきラインに国内で初めて導入した。

 新鋭装置が効果を発揮して、付加価値の高い厚めっき製品を30%増やすことで、これまでの月産1600トンを9月からは2000トンに引き上げ、将来は4000トンをめざす。
 溶接材料の1―6月国内生産は前年同期比3・8%増の16万1630トンとなった。主需要先の建設、造船、自動車が好調なため。2004暦年の31万トンを超える年率32万トンペース。出荷は同4・2%増の16万4890トン。輸出は同8%増の1万6390トンとなり、国内外向けとも出荷が伸びている。
 関西地区の薄中板市況は月初めに1000―2000円下落するなど、依然としてジリ安展開が続いている。市中の荷動きがよくないうえ、在庫調整の遅れているため。地区の扱い筋は「在庫が適正化するのは早くとも、9月末。それまではいかに下落幅を最小限に食い止めるかだ」としている。