2005年08月16日(火)
 東京地区の小棒市況は9月以降、需給環境が好転し、反発局面を迎える可能性が強まってきた。足元のベースサイズ(異形19ミリ)はトン当たり5万8000円どころで推移しており、盆休み前にスポット(当用買い)でみられた安値玉はなくなった。小棒電炉メーカー各社は夏季定修による減産を実施しており、9月以降は大手ゼネコンの発注も増加する見通しのため、需給環境は改善し、小棒市況は小幅反発するものとみられる。
 淀川製鋼所(本社=大阪市中央区、鈴木鐸志社長)は、表面処理鋼板のクロムフリー化について、来年度中をめどに完全実施する。同社では、2006年7月に施行される欧州の化学物質規制(RoHS指令)に対応すべく、03年に業界に先駆けて、ガルバリウム鋼板の全面クロムフリー化の方針を打ち出しており、家電業界関連向けをはじめとした、全製品におけるクロム化合物撤廃に向けて、急速展開を進めている。
 米国鉄スクラップ価格(No.1ヘビー)は前週比28・26ドル上昇した。8月12日時点の米国鉄スクラップのコンポジット価格(シカゴ、フィラデルフィア、ピッツバーグの3地区平均価格、AMM調べ)は、前週比28・26ドル高の1グロストン当たり188・33ドル。地区別でみると、シカゴが前週比35ドル高の195・00ドル、フィラデルフィア同13・80ドル高の176・00ドル、ピッツバーグ同36・00ドル高の194・00ドルとなった。
 米商務省は12日、日本製脱ガス金属クロムのアンチダンピング(AD)調査で不当廉売の事実があったとする仮決定を下した。米業界の主張を入れて、JFEマテリアルの暫定ダンピング率を129・32%と決定した。仮決定により、官報告示以降の輸入には暫定AD税の預託金などが必要になり、事実上輸入が困難になる。AD調査を継続し、年内にはAD課税の是非を最終決定する運びだ。
 台湾の中国鋼鉄(CSC)は関係会社の中龍鋼鉄(本社=台中縣龍井郷)の本社工場隣接地に新製鉄所の建設を計画しているが、設備などの建設開始は当初計画の本年9―10月から2―3カ月程度遅れ、本年末頃となる見込み。これは導入設備の選定作業に時間をかけることが狙い。