2005年08月26日(金)
 東京地区の小棒市況は5カ月ぶりに反発した。足元の小棒市況はベースサイズ(異形19ミリ)でトン5万9000円前後。安値の8月初旬と比べて1000円(1・7%)高くなった。

 原料鉄スクラップ価格の上昇にくわえ、東京製鉄が9月の小棒販価を大幅値上げ(前月比7000円高)したことが影響した。秋口にかけて需給環境は改善する見通しで、小棒市況の6万円台回復が目前に迫っている。
 新日本製鉄は25日、電気亜鉛めっき鋼板(EG)のクロメート処理製品を、2006年3月末までに製造中止すると発表した。今後はクロメートフリー型の「ジンコート21」に全量切り替える。

 電機、自動車分野を主体にEG全体の80%超がクロメートフリー鋼板となっており、環境負荷低減の観点から円滑な切り替えを進める。
 JFEスチール・スチール研究所は、鋼構造物に関連したカスタマーズ・ソリューション・ラボ(CSL)を東日本製鉄所京浜地区に11月をめどに開設する。

 千葉地区に自動車向けのCSLを今月に開いたが、厚板を製造する京浜地区では鋼構造物、特に公共投資関連や民間建設プロジェクトなどを対象とする。自治体や公的な研究機関、大学研究者などに広く開放し、JFEの持つ技術、アイデアを提供する。
 日本電工は徳島工場でフェロマンガン生産能力の追加増強の検討に入った。2004年に年産20万トンに25%増強し、フル生産に向けて立ち上げを進めている。既存設備の改造で増産余地があると見ており、06年からの次期中期計画の中で具体化したい考え。

 中国のシリコマンガン工場立ち上げを急いでおり、主力の合金鉄事業で世界最適生産態勢の確立と競争力の強化を進める方針だ。
 2004年3月に開業した鹿児島―新八代間の九州新幹線の残りの八代―博多間121キロの工事が本格化してきた。すでに土木工事60工区が昨年春以降発注。残り18工区も来年4月までに公募型指名競争入札で発注される。

 鋼材需要は、土木鉄筋が主体で概算で30万トン。このほか鋼管杭、鋼管矢板、仮設材などが5万トン弱。駅舎鉄骨4000―5000トン。2006年後半以降では、新幹線用の60Nレール3万トンの発注が計画されている。鉄筋はこれから2年半で受注ゼネコンが手当てしていく。第1期の鹿児島―新八代間で20万トン(鉄筋10万トン)の鋼材需要があり、今後の40万トン弱を合わせると九州新幹線工事では、60万トンの鋼材需要が発生することになる。