2005年10月14日(金)
 日本の鉄スクラップ輸出価格が約2週間ぶりに反落した。関東鉄源協同組合(理事長=渡辺淳・丸和商事社長)が13日に行った11月積み鉄スクラップ輸出入札(H2)は、前回比1975円(8%)安のFASトン2万2325円となった。商社2社が計2万トンを落札した。

 輸出先であるアジア鉄鋼メーカーの鉄スクラップ在庫が潤沢で、輸入玉に対する買い付け意欲が鈍化しているため。日本の鉄スクラップ輸出価格は新規成約ベースで同2万1000円台に続落しており、国内電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格は下げ基調を鮮明にしそうだ。
 国際ステンレスフォーラム(ISSF)は、ステンレス製品に関する輸出入統計品目表(HSコード)の見直しについて合意、2012年の改正に向けた準備作業に入ったことが明らかになった。今月4日、韓国・ソウルで開催されたISSF理事会で、HSコードについて、従来の品種、サイズをベースにした分類から、鋼種ベースの分類に見直すことで、加盟する各国企業間で了承。

 これを受けて改正に向けて来年春までをめどに、国際関税委員会(WCO)に原案を提出、見直し作業に移行する運びだ。経済産業省でもISSFの合意を踏まえ、財務省など関係省庁への説明など調整を進め、支援する方針だ。
 日本、タイの経済連携協定(EPA)締結の基本合意を受けて、同協定に基づく鉄鋼産業技術協力に関する協議のため、両国政府間で今月20日、タイ・バンコクでの会合開催の方向で最終調整に入った。技術協力進行のため、両国間で日・タイ官民鉄鋼対話の下部委員会を設け、協力実施の方法などを討議し、詳細を詰める考えで、この下部委員会の運営などについて今月の会合で話し合う。
 薄板3品(熱延、冷延、亜鉛めっき鋼板類)の輸入動向が注目されている。8月末の国内薄板3品在庫が5カ月連続で増加、前月比35万トン増の465万トンとなり、2001年8月以来の高水準に積み上がっているためだ。3品輸入は5月以降、減少基調にあったが、8月は前月比4・4%増の25万2538トンと小幅ながら増加した。

 「8月の輸入増加は一時的なもので、スポット輸入は減少トレンドにある」(高炉筋)とみられており、当面のところ再び急ピッチで増加していくとはみられていない。ただしアジア薄板市場の調整局面が続いており、「国際市況、中国などの輸出動向を注視する必要がある」(同)とされている。
 新日本製鉄は、「イエメンLNGプロジェクト」の天然ガスパイプライン向けで、UOE大径管を14万5000トンを受注した。外径は36インチ中心で、強度グレードはX70。窓口商社は三井物産。納入は2006年2―9月に実施される予定だ。