2005年10月20日(木)
 東京製鉄(池谷正成社長)は19日、11月契約分(19日売り出し、21日締め切り)の販売価格を発表し、異形棒鋼、線材を除き値下げした。下げ幅はトン2000―3000円。H形鋼は本年7月契約以来4カ月ぶりに3000円下げ(建値6万7000円)、ホットコイルは2カ月連続の下げ(建値5万6000円)となった。

 国内外のマーケットにおいて価格差が広がっており、「販価を下げて対応した」(大堀直人取締役営業本部長)。H形鋼は、再び新日本製鉄など高炉メーカーとの価格差が生じ、『二重価格』状態となった。
 東南アジアの汎用薄板市況が下落している。タイ、ベトナムのホットコイル市中価格は5月初旬のトン850米ドルをピークに下降し、足元480米ドル前後。中国、韓国、ロシア、東欧などから安価な輸入が続き、原油高が景気抑制に作用したことも重なって在庫がだぶついている。

 一方で自動車向け中心の高級鋼材は需要が強く高値で安定しており、二極化はさらに進行。汎用材は依然として「中国の動向が最大のポイント」(複数の現地日系商社)。中国の輸出が続くようであれば来年以降、通商問題に発展する可能性がある。
 新日本製鉄など高炉大手とコークスメーカーは先週末、2006年度から5年間の第6次日中長期貿易(LT貿易)の枠組みで、当初3年間の原料炭の数量を年間300万―400万トンとすることで中国中煤能源集団公司と基本合意した。

 現行の銘柄を基本とし、新規の原料炭銘柄を加える可能性も探る。中国の内需拡大で供給余力が低下するなか、近距離ソースの中国から原料炭を従来通りの規模で確保する。
 鉄鉱2位の英リオ・ティントは18日、13億5000万米ドルを投じて西豪州の鉄鉱石出荷能力を2007年末までに約2億トンに拡張すると発表した。

 従来は08年までに1億8200万トンに拡張する計画だった。ヤンディクージナ鉱山の年産能力を5200万トンに1600万トン追加拡張し、積出港ダンピアの出荷能力を1億4000万トンに2400万トン再拡張する。

 新たに権益を取得したホープダウンズでも事業化調査を進めており、鉄鉱石需要が引き続き強いと見て生産、出荷能力を拡大し、市場で一定の地位を確保する方針だ。
 米国際貿易委員会(ITC)は18日、日本など5カ国製の普通鋼突き合わせ溶接鋼管継ぎ手のアンチダンピング(AD)課税の措置後5年の見直し(サンセットレビュー)で、課税の継続を最終決定した。措置撤廃が国内業界の被害再発につながると判断。AD課税が5年間継続する。