2005年10月21日(金)
 新日本製鉄と三菱商事は、中国でクリーン開発メカニズム(CDM)事業に取り組み、このほど中国側パートナーが中国政府に承認申請を行ったことを20日、明らかにした。

 新日鉄はフロン製造過程で発生する副生ガスを分解処理する設備を中国パートナーに供給することで、排出権を三菱商事とともに取得する。排出権取得量は年間約1000万トン(CO2換算)でCDM事業としては世界最大。排出権について、新日鉄はCO2削減目標達成の選択肢の一つとし、三菱商事は電力会社や鉄鋼メーカーなどに販売する。
 東京製鉄(池谷正成社長)が20日発表した2005年9月中間期の単独決算は、売上高が前年同期比9・4%減の1066億円、経常利益が同12%減の336億円となった。

 前年同期に次ぐ高水準の利益を確保したものの、鋼板類の減産などにより、本年7月時点の中間期経常利益予想(365億円)は下回った。
 鉄鉱3位の豪BHPビリトン、伊藤忠商事、三井物産は20日、西豪州の鉄鉱石年産能力を2007年末までに1億2900万トンに2000万トン拡張すると発表した。

 既存の鉱区C(MAC)の年産能力を4200万トンに2000万トン増強するほか、港湾、鉄道の処理能力も拡充する。

 1億5000万トン超への拡張構想の第3段階と位置づけており、さらに拡張へ向けて調査を進める。鉄鉱石の世界需要が今後2、3億トン増えると見て拡張を急ぐ考えだ。
 神戸製鋼所は20日、神戸製鉄所第3高炉の改修について詳細を明らかにし、炉内容積を現状の1845立方メートルから2112立方メートルに拡大する。改修費用は高炉本体で約100億円。リング工法を採用し、工期は2007年11―12月の間で48日間の短期を計画している。

 粗鋼生産能力は年間約12万トン向上、10%程度上方弾力性を高める。すでに第5ブルーム連続鋳造機の新設工事に着手しており、下工程の品質・能力アップも併せて実施。自動車中心におう盛な高級鋼需要に対応するため、銑鋼一貫で供給力を引き上げる。
 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は20日、10―12月積みのフェロクロム購入価格の交渉で、7―9月比6・4%引き下げでスイスのエクストラータと南アのサマンコールと合意したことを明らかにした。

 2四半期連続の下げ。需要家側はステンレス減産のなかで値下げを要請したが、南アの生産者側は通貨のランド高によるコストアップなどを訴えて折り合わず、決着が10月にずれ込んだ。