2005年10月28日(金)
 JFEスチールは、本年度下期に国内向け薄板を30万―40万トン減産する。高水準にある国内の薄板在庫圧縮が目的で、粗鋼レベルからの減産を10―12月期に集中。遅くとも2006年1―2月までに在庫調整にめどをつけたい考えで、場合によっては追加減産措置も講じる。

 またアジアの汎用品マーケットの在庫調整が長引いていることから7―9月期、10―12月期に続いて06年1―3月期についても50万トン規模の輸出汎用品の減産を継続する。
 大同特殊鋼が27日発表した2005年9月中間期連結決算は、自動車関連などの好調により売上高が2351億4000万円、前年同期比13・5%増、経常利益172億9700万円、同53・9%増、純利益96億2600万円、同70・7%増となり、いずれも半期ベースで、過去最高となった。また通期でも売上高、利益ともに過去最高を更新する見通し。
 韓国のINIスチールは、唐津工場のホットコイル工場の本格生産態勢の確立を早める。先行して操業しているB地区熱延ラインは、4月以降月間平均7万―8万トンの生産量だが、2006年から200万トン態勢に立ち上がる。さらに加熱炉と粗圧延機の導入で07年から年産300万トンに引き上げる。A地区の熱延工場は、06年2月から試運転を開始し、2ラインでの並行操業が実現する。

 こうした薄板圧延設備の本格的な稼働態勢の確立に伴い鉄源の確保が戦略的な課題として浮上している。当面は、鉄スクラップによる電炉操業の強化を進める方針だが、中期的には外部からのスラブ調達も検討。これで時間を稼ぎながら10年の高炉建設に繋げていく。
 豪BHPビリトンが27日発表した7―9月の資源開発実績によると、西豪州で鉄鉱石を年間800万トン増産する計画は予定通り2006年下半期に完了する見通し。西豪州の鉄鉱石生産能力を1億5000万トン超に拡大する構想の第2弾として5億7500万米ドルをかけて増産投資している。
 日本鉄鋼連盟が入手した中国国家統計局まとめの9月の生産実績によると、鋼材生産は3225万2000トンと前年同月比21・1%増加した。8月の28%増から比べると伸び率は低下したが、3000万トンを大きく上回る高い水準を維持している。1―9月の鋼材生産は2億6881万9000トンと前年同期比25・8%増だった。