2005年11月01日(火)
 新日本製鉄が31日発表した2005年9月中間期決算は連結経常利益が前年同期比2・2倍の2944億円、純利益が同2・4倍の1956億円に達した。9月初旬予想をそれぞれ244億円、156億円上回り半期ベースで過去最高。高級鋼材の堅調な需要を背景に販売価格の改善などが一段と進んだ。

 通期では下期での国内薄板の緊急減産や使用原料高などから上期に比べ938億円、下期の収益が落ちるものの、連結経常利益4950億円、純利益3200億円を予想、いずれも前期の過去最高益を更新する見通し。

 期末の連結有利子負債残高は1兆1100億円まで圧縮、D/Eレシオ(株主資本に対する有利子負債倍率)は0・74に改善の見込み。中間配当は見送り。期末配当は「財務体質改善を最優先課題とする方針のもと、当面、連結配当性向15―20%程度の基準で実施する」(藤原信義副社長)。
 神戸製鋼所が31日発表した2005年9月中間期の連結経常利益は前年同期比89・3%増の854億円と、半期ベースの過去最高を更新した。鉄鋼のほか、新鉄源プラントを含めた機械関連、アルミ・銅事業などの業績が好転した。通期の連結経常利益も前期比42%増の1650億円と、前期の過去最高益をさらに更新する見通し。

 今期末の連結外部負債残高(プロジェクトファイナンス含まず)は6000億円まで圧縮、D/Eレシオ(株主資本に対する外部負債倍率)は1・4に改善の見込み。中間配当は見送り。期末配当は未定だが、「増配の方向で検討する」(浅岡徹専務)。
 経済産業省がまとめた2005年度第3四半期(10―12月)特殊鋼熱間圧延鋼材生産計画の集計結果によると、生産量は492万4800トン(前期比3万3000トン、0・7%増、前年同期比13万トン、2・6%減)となり、同省が策定した需要見通し487万8000トンより4万7000トン、1%上回る。
 韓国のPOSCOは浦項製鉄所に年産40万トンのステンレス冷間圧延ミルを新設する計画を延期した。中国工場のステンレス製鋼、熱延ミル立ち上がりに合わせて、中国送りが不要になる熱間圧延材の冷延処理を想定していたが、需給緩和を受けて棚上げした。需給緩和が続けば、計画自体を見直す余地を残している。

 2007年までにステンレス年産能力300万トンへの拡張を掲げていたが、当面市場を見極める慎重姿勢に転じ、市場環境に応じて、浦項の製鋼能力の削減も視野に戦略を練り直す考えだ。
 メタルワン(金田守司社長)は、大手熔断業者の大阪玉造鋼業(本社=大阪市西区、中本茂社長、資本金7000万円)の発行済み株式を買い増しし、連結対象子会社としたことを31日発表した。

 具体的にはメタルワンはこれまで、大阪玉造の発行済み株式のうちの30%強を持っていたが、10月20日に50%強を買い増しし、取得株数を全株式のうちの88・4%とした。今回の株式の買い増しは大阪玉造の事業拡大に伴い、経営基盤と関係を強化するのが狙い。大阪玉造の経営陣は全員が続投する。