2005年11月24日(木)
 POSCOの姜昌五社長は22日、東京証券取引所上場記念式会場で、高級鋼の生産、技術開発を通じて汎用品と差別化し、不況にも強い経営体質を構築する考えを明らかにした。

 韓国、中国、インドでの投資を通じて粗鋼生産を1・5倍の5000万トンに引き上げる一方、製品の付加価値を高める狙いだ。

 質、量ともに拡充する一方、東京市場での上場でブランド価値を高め、「よりグローバルな優良企業をめざし、成長する」(姜社長)考えだ。
 メタルワン特殊鋼(本社=大阪市中央区、辻正博社長)は12月5日に、北関東支店(栃木県佐野市)を関東加工センター(埼玉県加須市)に集約し、同社の東日本地区最大の加工拠点とする。

 鋼板と構造用丸鋼の加工を一元化することでユーザーサービスの向上、鋼板と丸鋼のセット販売による営業力の強化、また物流の効率化を図る。

 同時にガス溶断機1基を新設して鋼板の月間加工能力を50%増の750トンに引き上げ、建機・トラック・金型など需要家の増産要請に対応する。
 関係筋によると、中国の宝山鋼鉄は22日、熱延薄板を134元下げてトン3500元(ベースサイズ、板厚3ミリ、幅1メートル)とするなど、1―3月積みの国内向け薄板販売価格を引き下げた。10―12月に続く値下げで、熱延鋼板は米ドル換算で432ドルになる。
 日新製鋼は22日、11月―2006年1月受注分のステンレス冷延鋼板の国内向け価格を前期(8―10月)比トン1万5000円値下げすると発表した。

 3カ月ごとの原料価格の変動を販価に反映するシステムを取り入れており、足元のニッケル価格安が影響した。

 ベース価格の変動はなかった。店売り向け300系冷延鋼板については、需要の回復感がないことから当初予定比35%の減産を継続する。
 塗装鋼板メーカー大手3社の2005年9月中間期決算が出揃った。各社とも原板や塗料、めっきの主原材料である亜鉛・アルミの価格上昇がコストアップ要因となったものの、それを販売価格の改善で補った。

 一方で品種構成の見直しやコスト削減に努めたほか、前年度から繰り越した安値在庫も収益を押し上げ、全社単独ベースで大幅な増収増益を達成した。

 ただ、下期については割安な在庫効果という一過性要因がなくなることに加えて、薄板建材需給の緩和やそれに伴う生産調整、亜鉛価格が続騰している影響などから経営環境が悪化してきており、収益は上期を大幅に下回る見込み。