2005年12月01日(木)
 メタルワンは30日、シンガポールでのステンレス事業の拠点である3子会社を統合し、2006年1月から新会社「メタルワン・ステンレス・アジア」(MOSA)として発足すると発表した。

 3社の相乗効果を追求し、指揮・命令系統を統一することで在庫を集約、東南アジアでの営業力と競争力を高める狙いがある。現在、香港と蘇州にステンレスコイルセンターの拠点があり、今後並行して華北などへの進出もめざしている。新会社発足を機に東アジアでの販売、流通網拡大に取り組む。
 経済産業省は30日、日本鉄鋼連盟、線材製品協会や日本アルミニウム協会など21団体(18件)が提出した揮発性有機化合物(VOC)排出抑制の自主行動計画をまとめ、産業構造審議会産業環境リスク対策合同ワーキンググループに報告した。

 提出された各業界の自主行動計画を集計した結果、VOC排出量を2000年度28万トンを基準として04年度21万トン(00年度比25%減)から08年度19万トン(同32%減)、10年度には17万トン(同39%減)とする。今後も9団体が計画を提出する予定という。

 鉄連の自主計画では00年度5971トンを、04年度4148トン(同30・5%減)、08年度4538トン(同24%減)、10年度には4180トン(同30%減)とする。
 東北特殊鋼(本社=宮城県柴田郡村田町、横山博之社長)は、現在の中期経営計画が2005年度で終了することを受け、06年度を初年度として08年度を最終年度とする3カ年の新中期経営計画を策定する。

 現中期計画の完遂により05年度は過去最高の収益を確保できる見通しだが、新中期計画ではユーザーの海外展開を視野に入れながら多様化するニーズに応えられる体質を構築して収益力を強化し、新しい技術開発も積極化する。中でも主力の鋼材事業部は生産能力を05年度と比べて約25%引き上げる。
 薄板3品(熱延、冷延、亜鉛めっき鋼板類)の10月の輸入(速報)は25万2119トンで前月比11・7%、2万6503トン増だった。

 中国からのスポット輸入は落ち着いており、韓国からの熱延薄板類の輸入増が主因だが、これは「国内3品在庫が高水準にあるため需要家が海外から手当てすべき環境にはなく、配船などの理由による一過性のものだろう」(高炉筋)とみられている。

 3品輸入は年初来、増加基調をたどり、4月には32万5950トンに達したが、その後は5―7月減少、8月微増、9月減少と増減を繰り返している。
 東京地区の小棒市況は、4カ月ぶりに前月比1000円(1・7%)下落した。小棒市況はベースサイズ(異形19ミリ)でトン5万8000円前後。本年8月初めの水準に切り下がった格好で、小棒電炉メーカーの生産量増加が影響した。

 秋口にかけて一時トン6万円をうかがう展開となっていたが、生産量増加により下振れした。メーカーや大手流通には危機感が強まっており、12月は年末年始の炉休などを含めて減産を強化する見通しだ。