2006年01月27日(金)
 新日本製鉄など高炉大手は2006年度積み原料炭の価格交渉で、1級強粘結炭の購入価格を前年比約8%引き下げることで最大手の豪BHPビリトン三菱アライアンス(BMA)と26日までに合意した。

 高炉大手は05年度積みの「異常」な高値から相当の下げ修正を求めたが、ソースが限定され、引き続き需給がタイトな優良強粘炭は歴史的な高値を維持した格好。最大手山元と世界最大の原料炭輸入国の日本との値決めは今後世界の交渉の基準になりそうだ。
 財務省が26日発表した、2005暦年の貿易統計(速報)によると、輸出は65兆6612億円(前年比7・3%増)、輸入が56兆8760億円(同15・6%増)となり、貿易収支は8兆7852億円(同26・5%減)の黒字となった。輸出は4年連続、輸入は3年連続の増加で、黒字額は4年ぶりに減少した。

 鉄鋼は全世界で輸出が3228万1000トン(同7・8%減)、金額3兆367億6500万円(同 20・5%増)、輸入が823万1269トン(同19・6%増)、7975億9700万円(同32・4%増)となり、金額ベースでは輸出入とも前年を上回った。

 鉄鋼を国別にみると輸出は数量ベースでは、米国、中東以外は減少。アジアは同9・1%減で、このうち中国は同16・4%減と下げた。一方、金額ベースではロシア以外は増加した。米国同36・9%増、アジア同17・9%増で、中国は同17%増だった。
 大手小棒電炉メーカーの伊藤製鉄所(本社=東京都墨田区、松下正人社長)は、2006―08年度にかけて筑波工場(茨城県つくば市)のダイレクト圧延化工事、圧延機2基のVH化工事、集塵機の更新工事などを実施する。総投資額は約30億円。

 今月策定した新中期経営計画「チャレンジ3C」に盛り込んだもので、老朽化設備の更新により効率化、高級鋼化を図る。新中計のスローガンである3C(創造、変化、結束の頭文字)を念頭に置き、付加価値の高い製品づくりを進める方針だ。
 JFEスチールは、厚板オンライン熱処理設備「HOP」による高品質厚板を用いたラインパイプの製造実績が、本格稼働した2004年5月から05年12月までの累計で10万トンを超えた。

 同社では、HOPを適用して耐震ラインパイプを開発するなど、引き続き高性能ラインパイプのニーズに対応する方針だ。
 中国特殊鋼協会ステンレス分会の李成常務会長は25日、中国のステンレス自給態勢には数年間かかるという見通しを明らかにした。

 中国はステンレス輸入が国内供給を上回る状態が続くと述べ、中国の急速な供給能力拡張が需要の伸びを上回り、供給過剰の余波が日本など周辺国に及ぶという、いわゆる2006年問題の懸念を退けた。

 また、中国政府は新たにステンレスメーカーを増やさない方針に転換しており、大手の能力増強に伴い、将来は中小メーカーの淘汰が起きるという見方を示した。