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2006年02月17日(金)
2005年度の高炉5社の連結経常利益は過去最高を更新する見通しだ。これを支えるのが鋼材販売価格の改善。その各社の鋼材平均単価は03年度から上昇トレンドを維持しているが、直近のピークとなった90年度前後の水準をいまだ下回る。
この間、原燃料価格は大幅に上昇している。好業績は各社の合理化努力によるところが大きく、価格改善はまだ途上にあるといえる。また高炉各社は需要家からの品質・数量ニーズに応えるための研究開発や設備更新・増強などの巨額投資を迫られている。
こうした中、各社にとっては、陥没しているひも付き分野の価格是正による収益維持が大きなテーマとなっている。
この間、原燃料価格は大幅に上昇している。好業績は各社の合理化努力によるところが大きく、価格改善はまだ途上にあるといえる。また高炉各社は需要家からの品質・数量ニーズに応えるための研究開発や設備更新・増強などの巨額投資を迫られている。
こうした中、各社にとっては、陥没しているひも付き分野の価格是正による収益維持が大きなテーマとなっている。
鉄鋼最大手の蘭ミッタル・スチールが15日発表した2005年通期決算によると、純利益は33億6500万ドル(約3958億円)と前年比28・4%減少した。
1―3月は鋼材販売単価が10―12月並みで、コストは上がるものの、買収した事業分で出荷量が約10%増加するなどのため、営業増益を見込んでいる。06年は17億ドルを投じて能力拡張と製品の高付加価値化を進める。
1―3月は鋼材販売単価が10―12月並みで、コストは上がるものの、買収した事業分で出荷量が約10%増加するなどのため、営業増益を見込んでいる。06年は17億ドルを投じて能力拡張と製品の高付加価値化を進める。
ルクセンブルクのアルセロールが16日発表した2005年通期決算によると、純利益は38億4600万ユーロ(5388億円)と前年比66・2%増加した。価格優先の販売姿勢を維持し、在庫調整減産で生産、出荷は減少したものの、年間契約価格の上昇などで収益を伸ばした。
28日からは株主に対して、将来戦略を提示する。足もとの収益力に加えて、独力で成長する戦略を示すことで、鉄鋼最大手の蘭ミッタル・スチールの買収提案に応じないよう説得したい考えだ。
28日からは株主に対して、将来戦略を提示する。足もとの収益力に加えて、独力で成長する戦略を示すことで、鉄鋼最大手の蘭ミッタル・スチールの買収提案に応じないよう説得したい考えだ。
英情報サービスのMEPSが14日発表した2006年の粗鋼生産見通しによると、世界生産は11億7500万トンと前年比4・2%増加する。中国の生産は3億8900万トンに11・7%伸びると見ている。全体で4700万トンの増産分のうち、中国が4080万トンを占める。鉄鋼生産はすでに過剰供給で、少なくとも上半期は過剰な状態が続く見通しだ。
五大産業(本社=大阪市中央区、今西正典社長)は今月中にも、三重工場(三重県上野市)にミニレベラー1基を新設し、本格稼働させる。自動車部品向けのニーズにきめ細かく対応するとともに、地域の切板需要に対応するのが狙い。
ミニレベラー新設後は相乗効果により、既存の大型スリッターの加工量も引き上げていく方針。また、今回の設備導入により、工場スペースが手狭となることから、将来的には建屋の増築も検討している。
ミニレベラー新設後は相乗効果により、既存の大型スリッターの加工量も引き上げていく方針。また、今回の設備導入により、工場スペースが手狭となることから、将来的には建屋の増築も検討している。