2006年02月20日(月)
 鉄鋼最大手の蘭ミッタル・スチールと2番手のルクセンブルクのアルセロールの決算発表を受けて、16日の両社の株価は複雑な反応を示した。ミッタルの買収案は株価に左右される仕組みで、現時点ではアルセロールの株価水準を下回っている。アルセロールの株主はミッタルよりも市場で売却した方が得な状態だ。

 買収の成否は予断を許さないが、アルセロールが月末に公表する将来戦略を市場がどう評価するかが当面の焦点になりそうだ。
 日本鉄鋼連盟が17日発表した1月の全国粗鋼生産は前年同月比0・7%減の945万5000トンとなり、7カ月連続で前年実績を下回った。2005年4月―06年1月の同累計は前年同期比0・5%減の9416万6000トン。

 高炉各社の薄板在庫調整を狙いとした減産が続いており、05年度の同生産は1億1200万トン強(04年度1億1290万トン)にとどまることになりそうだ。
 細物小棒電炉メーカーの関東スチール(勝部敬一社長)は、本年1―3月の生産量を前年同期比で5%緊急減産する。2月に入って細物サイズの異形棒鋼の出荷が伸び悩んでいるためで、2月中旬から3月にかけて減産する。減産幅は5000―6000トンとなる見通しで、不需要期に当たる1―3月の市況テコ入れを図る。
 日鉄商事グループの群馬鉄鋼販売(本社=群馬県伊勢崎市、池渕修社長)は、熔断事業部(伊勢崎市日乃出町)の主力厚板加工設備であるプラズマ・ガス切断機を全面的に更新した。

 厚物・薄物両面で品質向上を図り、プラズマ切断機の増設により薄物・少量多品種の切板対応も強化した。投資額は生産システムの増強を含めて約9000万円。導入した加工設備3基は、いずれも小池酸素工業製。
 高炉5社の1月の粗鋼生産量は前年同月比2・2%減の708万6000トンで、全国粗鋼に占める比率は同1・2ポイントダウンし、74・9%となった。

 新日本製鉄は同0・5%増の272万6000トン(全国シェア28・8%)、JFEスチールが同1・1%減の232万4000トン(同24・6%)、住友金属工業は同1・9%増の115万2000トン(同12・2%)、神戸製鋼所は同5・7%減の64万4000トン(同6・8%)、日新製鋼が同35・1%減の24万トン(同2・5%)。