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2006年03月20日(月)
薄板市況は、底値を固める段階に入っている。海外の市況回復と需給改善が見えてきたこと、国内は品種間の温度差はあるが、流通の値上げ機運が要素として挙げられる。
流通の市況に対する強気度は小さく、在庫調整の完了時期にも慎重な見方が残る一方、国内高炉品主力のコイルセンターでは採算悪化への危機感も強く、流通側はあくまで収益優先で市況反転の時機を見極めたい考え。
流通の市況に対する強気度は小さく、在庫調整の完了時期にも慎重な見方が残る一方、国内高炉品主力のコイルセンターでは採算悪化への危機感も強く、流通側はあくまで収益優先で市況反転の時機を見極めたい考え。
日本鉄鋼連盟が17日発表した2月の全国粗鋼生産は前年同月比2・6%増の888万1000トンとなり、8カ月ぶりに前年実績を上回った。
高炉各社は薄板減産を継続しているが、高炉改修に向けた備蓄生産や高炉・電炉メーカーでの条鋼品の生産増、特殊鋼増産などで粗鋼が増えたとみられる。2005年4月からの累計は1億304万4000トンで前年同期比0・3%減。2月の生産ペースが続けば、05年度粗鋼は前年度(1億1290万トン)にほぼ並ぶ見通しだ。
高炉各社は薄板減産を継続しているが、高炉改修に向けた備蓄生産や高炉・電炉メーカーでの条鋼品の生産増、特殊鋼増産などで粗鋼が増えたとみられる。2005年4月からの累計は1億304万4000トンで前年同期比0・3%減。2月の生産ペースが続けば、05年度粗鋼は前年度(1億1290万トン)にほぼ並ぶ見通しだ。
黒崎播磨は2006年度を初年度とする3カ年の中期経営計画を策定した。本年度に売上高、経常利益、純利益とも過去最高を更新する見込みであることを踏まえ、次期中計では現在の業績水準の維持に努めるとともに、連結収益構造のさらなる改善、特に財務体質面でのストック充実に重点を置いた諸施策を検討、実施する。
これによって08年度末に連結ROA(総資産利益率)4・5%以上(05年度実績見込みは4%)、連結自己資本比率40%以上(同33%)、連結D/Eレシオ(株主資本に対する有利子負債倍率)0・3以下(同0・45)の達成をめざす。
これによって08年度末に連結ROA(総資産利益率)4・5%以上(05年度実績見込みは4%)、連結自己資本比率40%以上(同33%)、連結D/Eレシオ(株主資本に対する有利子負債倍率)0・3以下(同0・45)の達成をめざす。
東京地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格は、1カ月半ぶりに天井感が漂っている。地区電炉メーカーの価格は、H2でトン2万4000―2万5000円どころ。けん引役の鉄スクラップ輸出価格が高止まっていることに加え、足元の鉄スクラップ発生量が上向いているため。今後、電炉買値は小幅ながら下げ調整局面に入る見通し。
高炉5社の2月の粗鋼生産量は前年同月比2・7%増の652万7000トンとなった。全国粗鋼に占める比率は73・5%で、同0・1ポイント上昇した。