2006年04月12日(水)
 新日本製鉄が11日発表した3月末のときわ会H形鋼在庫は、全国合計で29万4700トンとなり前月比5・3%増えた。増加は5カ月連続。在庫率は2・2カ月となり3カ月連続で2カ月を超えた。
 新日本製鉄は、5月の店売り向けH形鋼の生産量を3、4月から継続して昨年10―12月平均比20%削減する。4月契約の引受量についても同比20%程度減を継続する。なお、販売価格は据え置く。
 経済産業省は11日、2006年版不公正貿易報告書を策定した。鉄鋼では米国による日本製熱延鋼板に対するアンチ・ダンピング(AD)措置と世界貿易機関(WTO)紛争解決機関(DSB)勧告未履行問題について、日本側の対抗措置発動権利の留保で米国と合意を経て、今後ともDSB会合、2国間協議などを通じ米側に勧告履行を働きかけていくと記載。

 中国ではコークス輸出規制やステンレス冷延鋼板などのAD措置の運用についてWTO協定に基づいて整合的であるべきと主張した。このほかタイの日本製熱延鋼板のAD措置、マレーシアの鋼板関税引き上げ措置もWTO協定上問題視。ロシアの大径溶接管セーフガード(SG)も調査が延長期限経過後も報告書が提出されていない点を踏まえ、ロ政府の動向を注視していく構えだ。
 大同特殊鋼は11日、大株主の新日本製鉄による名目上の株式保有比率が10・3%(従来5・1%)となり、同社が筆頭株主に浮上したと発表した。

 新日鉄が大同特殊鋼株の一部(約2214万株)を対象にした退職給付信託設定を解除したことに伴うもの。ただ、これまでも信託設定分の議決権は新日鉄が行使しており、同社が実質的な筆頭株主の地位にあった。
 大手鋼管特約店の麻布成形(本社=東京都港区、中村義人社長)と、佐藤鋼管(本社=千葉県浦安市、松本光史社長)は2006年5月から、両社在庫の一元管理および相互融通による提携をスタートする。

 両社は昨年秋以降、浦安鉄鋼団地(千葉県浦安市)の在庫に関して、麻布成形が表面処理鋼管、佐藤鋼管は溶協製品(黒皮)の得意品種へのシフトを進めてきたが、おおむね完了。

 また、06年4月末をめどに両社基幹システムのインターフェースが構築されることから、両社相互で在庫保有状況の確認が可能になる。佐藤鋼管の筆頭株主であり、麻布成形のメーン窓口商社である三井物産を含めた3社は今後、提携関係を深化する方向で検討を進めていく。