2006年05月09日(火)
 2005年度の薄板3品輸入は303万1252トン、前年度比11・5%、31万4741トン増となった。昨年春先の市況軟化の中、商社・流通筋が割安な輸入品を手当てしたことが主因だが、昨年4月の32万トン超をピークに同年7月以降は20万―25万トンの間で推移したうえ、本年第4四半期(1―3月)では海外ミルの値上げもあって前年同期比14・3%減と大きく減少した。

 関係筋では「東アジア市況の好転によって価格差が縮小し、輸入材のメリットは少ない。当面、増加は考えにくい」と話している。
 新日本製鉄釜石製鉄所(中村明海所長)は、2006年度スタートの中期計画(3カ年)で、タイヤ用スチールコード線材や、ボルトなどに使用されるコールドヘッダー(CH)用線材などハイエンド製品について品質、技術・開発および能力面など対応力を強化する。

 自動車を中心に拡大している高級線材の需要に応えるため。高級鋼の生産比率を引き上げ、「高級線材の供給拠点としての位置づけを高める」(中村所長)方針。
 JFEスチール西日本製鉄所(所長=中島廣久・専務執行役員)は、福山地区第4高炉の炉容積を5000立方メートルに拡大する改修工事を終え、5日火入れを行った。これにより同製鉄所高炉7基の炉容積合計は3万立方メートルを超え、JFEスチール粗鋼3000万トン、西日本製鉄所2150万トン体制に向けた基盤整備を完了した。
 普通鋼電炉工業会の猪熊研二会長(合同製鉄社長)は8日、定例の記者会見で、「4月に入って電炉製品のマクロ的な環境が良くなった。日を追うごとにその傾向がはっきりしている」とし、国内外の電炉品市況が堅調に推移しているとの認識を示した。
 韓国のPOSCOは、浦項製鉄所の第3高炉の2回目の改修工事を終え、4日火入れした。今回の改修では、日本のJFEスチールや新日本製鉄などが採用している大ブロック工法(リング工法)を取り入れ、休風から58日間での完成となった。

 これは、JFEスチールの西日本製鉄所の福山第5高炉の58日に並ぶ世界最短記録。改修後の炉容積は、4350立方メートルになり、出銑比2・5トン前後の操業率で、日量1万トン強の生産が計画されている。