2006年05月25日(木)
 神戸製鋼所は、グループ中期経営計画(2006―08年度)において研究開発投資を加速する。3年間の連結投資額を前中期比1・2倍の870億円に引き上げ、要員も増強する。

 中期計画における最大のテーマである「オンリーワン製品の拡販と創出」「ものづくり力の強化」を推進するのが狙いで、「自動車軽量化」「電子材料」「資源エネルギー」「生産技術」を重点分野に位置付けた。同社は設備投資についても同1・4倍となる3400億円(支払いベース)を計画しており、安定収益確保に向けて製造基盤をソフト・ハード両面から強化する。
 住友金属工業と新日本製鉄は、カナダのオイル輸送プロジェクト用として、高級UOE大径管を2社合計で21万トン受注した。住友金属が13万トン、新日鉄は8万トン。外径は42インチが中心で、強度グレードはX70。窓口商社は、住友商事と三井物産。2006年6月以降で、デリバリーが本格化する。

 カナダの天然ガスおよびオイル輸送用パイプライン向け大径管は、イプスコなど自国ミルで受注するケースが多く、日本勢としては久しぶりの大型受注となる。
 日新製鋼は24日、ニッケル系冷延ステンレス鋼板の店売り価格を発表し、7―8月出荷分(5―6月契約分)から現行価格比トン1万5000円値上げする。

 05年12月―06年2月と2―4月のLMEニッケル価格平均を、原料連動分として反映する。ひも付きも4月契約分から値上げ交渉を開始しており、6―7月納入分で4万―5万円以上の値上げを提示している状況だ。
 台湾のSHENG・YU・STEEL(本社=高雄市、国保善次董事長、略称=SYSCO)は昨年から、約10億円を投じて、本社工場の酸洗ラインに付帯している酸回収設備の更新を行っていたが、本年4月に完了した。設備の老朽化に対応したもので、2000年から進めてきた一連の本社工場のリフレッシュ投資は今回の設備稼働で完了した。
 東京地区の異形棒鋼市況は、6カ月ぶりにトン1000円(1・7%)反発した。5月に入って原燃料価格の高騰を背景に、小棒電炉メーカー、流通各社が値上げしたことが要因で、ベースサイズ(異形19ミリ、直送)トン5万9000円前後に値上がりした。東京地区は出荷(需要)が好調なこともあり、メーカー各社はさらに販売価格の引き上げを進める方針だ。