2006年06月20日(火)
 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は19日、米国のステンレス・チタンメーカー、アレゲニー・ラドラム社と自動車排気系ステンレス冷延鋼板(エキゾーストマニフォルド用)の北米における製造・販売権に関するライセンス契約を締結したと発表し、北米の日系自動車メーカー向けに現地供給を図る。NSSC製の未酸洗ホットコイルをアレゲニー社の工場で冷間圧延した製品を、日系自動車メーカーや自動車部品メーカーへ安定供給することが可能となる。

 今回の締結は海外戦略の一環で、NSSC初の海外事業提携。現在はトライアル出荷の段階だが、今後は日系メーカーなどへのサンプル出荷を経て、正式供給する。将来的にはGMやフォードなど北米自動車メーカーへの現地供給も視野に入れる考え。
 日本鉄鋼連盟が19日発表した5月の全国粗鋼生産量は前年同月比1・2%減の991万8000トンと、2カ月連続で前年実績を下回った。高炉メーカーの薄板在庫調整に向けた減産などから転炉鋼が722万3000トンと同1・9%減少したためで、電炉鋼は269万5000トン、同1・0%増と、6カ月連続で前年実績を上回った。
 新日本製鉄、三井物産が出資する引抜鋼管メーカー、鶴見鋼管(本社=福島県いわき市、井上哲社長)は、近年堅調に推移している自動車用鋼管需要に対応するため、高級ステンレス鋼管(BA管)の生産能力を増強する。本社工場に伸管機を1台導入し、6月中にも本格稼働を開始する。
 高炉5社の5月の粗鋼生産量は前年同月比2・0%減の715万1000トンで、全国粗鋼に占める比率は72・1%と、同0・7ポイント低下した。薄板の在庫調整に向けた減産継続や、一部高炉改修の影響によるもの。
 2005年の中国鉄鋼メーカーの鉄筋生産量(中国鋼鉄統計)は、前年比17・4%増の6776万トンと過去最高を更新した。大規模なインフラ整備、マンションやオフィスビルの建設が活発で、とくに江蘇省、河北省、山東省など沿岸部を中心に生産量は増加の一途を辿っている。

 06年1―5月の鉄筋生産量は前年比22%増の3233万トンとなった。このままの勢いで生産量が増加すると、06年は7700万トン前後に達する見通し。