2006年07月14日(金)
 韓国のPOSCOは高級鋼の供給拡大に向けて生産能力の整備を急いでいる。上半期に高炉巻き替えを含めた大規模な改修工事を集中させ、自動車用鋼板、ステンレス、電磁鋼板など戦略製品の生産能力を大きく拡大した。

 韓国内の粗鋼年産能力を2008年までに3500万トンに05年比350万トン拡大しながら、自動車用鋼板関連施設に08年までに1兆8000億ウォン(2200億円)を投資するなど、高付加価値品の生産力を質量両面で拡大し、高級鋼市場で勝負する態勢を強める。
 大同特殊鋼はステンレス鋼の棒鋼、線材を7月契約分(9月出荷)からニッケル系ベースサイズについては、トン3万円、クロム系ベースサイズについてはトン1万円値上げする。原料となるニッケル価格の上昇や、クロム原料の値戻し、原油価格の高騰による運賃コストなど副資材関連の値上がりコスト上昇分を価格転嫁する。

 ニッケル系は5月に続く値上げとなり、上げ幅はトータル7万円。クロム系は昨年4月の値上げ以来1年3カ月ぶりとなる。ニッケルなど原料変動の対応として、サーチャージ制への移行も検討する方針。
 日本鉄鋼連盟の海外情報によると、米商務省は日本、韓国、スペイン製ステンレス山形鋼輸入のアンチダンピング(AD)課税を撤廃すると告示した。措置後5年の見直し調査(サンセットレビュー)で継続を見送った。日本、ブラジル、インド、スペイン製ステンレス棒鋼輸入のADの見直し調査では商務省が課税継続を支持する決定を下した。
 JFEコンテイナー(本社=兵庫県伊丹市、谷口勲社長)はこのほど、水島工場に特殊胴体成形装置を導入し、薄ドラム缶「エコフェザーシリーズ」の生産体制を整備、今月からサンプル納入を開始した。今後、まとまった形の受注をめざし、本格生産に入る。今回、薄ドラムの商品化はドラム缶のJIS規格がISOを反映した形で改訂されたことにより、板厚で1ミリ未満の薄肉化に対応したもの。

 シリーズ商品は3種類だが、今後、さらに増やしていく考え。また、今年度中に千葉工場にも同様の設備を導入し、東西でエコフェザーシリーズが生産できる体制とする。
 2006年4―6月の東京地区の異形棒鋼生産量(産業新聞社調べ)は、前年同期比約10%増の100万トンとなりバブル期以来の高水準となった。首都圏はマンション、オフィスビル、駅前再開発など需要が好調だったため、4月34万トン、5月33万トンと高水準をキープし、6月は前月比6%増(前年同月比15%増)の35万トンに増加した。

 今後は、夏場にかけて電炉各社が定期修理のため炉休することから、需給はさらにタイト化する公算が大きい。