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2006年08月01日(火)
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新日鉄、鈴木金属と連携強化
・ 高炉5社、一過性要因で3社減益
・ 6月末の薄板3品在庫 "400万トン"へもう一息
・ 総合商社5社・金属関連部門、最終利益ほぼ倍増
・ トピー工業、鉄構工場に鈑桁ライン
・ 高炉5社、一過性要因で3社減益
・ 6月末の薄板3品在庫 "400万トン"へもう一息
・ 総合商社5社・金属関連部門、最終利益ほぼ倍増
・ トピー工業、鉄構工場に鈑桁ライン
新日本製鉄は31日、鈴木金属工業が実施する第三者割当増資(14億円)を全額引き受け、同社への出資比率を22・08%から34・77%に引き上げると発表した。
自動車用弁ばね・懸架ばね材の需要が急増する中、「ばね鋼線など特殊鋼線の国内トップメーカーで、持分法適用会社でもある鈴木金属との素材―二次加工一貫生産体制における連携を強化し、ニーズを捕捉していく」(新日鉄)のが狙い。鈴木金属は増資によって調達する資金をばね鋼線の能力増強など戦略投資に振り向ける。
自動車用弁ばね・懸架ばね材の需要が急増する中、「ばね鋼線など特殊鋼線の国内トップメーカーで、持分法適用会社でもある鈴木金属との素材―二次加工一貫生産体制における連携を強化し、ニーズを捕捉していく」(新日鉄)のが狙い。鈴木金属は増資によって調達する資金をばね鋼線の能力増強など戦略投資に振り向ける。
高炉5社の2006年4―6月期連結業績が31日出そろい、経常・純利益ベースで住友金属工業、神戸製鋼所が前年同期に比べ増益、新日本製鉄、JFEホールディングス、日新製鋼の3社は減益となった。
減益要因は主に、前期に計上した原料高騰に伴う「在庫評価益」などがなくなったためで、中間期、通期の期初予想に対しては全社達成ペースで推移している。
減益要因は主に、前期に計上した原料高騰に伴う「在庫評価益」などがなくなったためで、中間期、通期の期初予想に対しては全社達成ペースで推移している。
6月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計)は、前月比2・6%、11万1000トン減の403万9000トンとなり、前月の増加から再び減少に向かった。
当初目標にしていた「6月末での400万トン以下」との水準には未達だったが、メーカーが在庫が3・5%、問屋在庫が4・7%と大きく減少。高炉メーカー筋では「在庫調整の方向は崩れていない。400万トンを切る水準までは、引き続き受注を精査し、ワキを締めて取り組んでいく」と話している。
当初目標にしていた「6月末での400万トン以下」との水準には未達だったが、メーカーが在庫が3・5%、問屋在庫が4・7%と大きく減少。高炉メーカー筋では「在庫調整の方向は崩れていない。400万トンを切る水準までは、引き続き受注を精査し、ワキを締めて取り組んでいく」と話している。
総合商社大手5社の金属部門の2006年度第1四半期業績は、最終利益が前年同期比でほぼ倍増した。鉄鋼原料用の金属資源や非鉄金属の価格が上昇して、鉄鋼製品も堅調に推移したことが収益を押し上げた。第2四半期以降も金属資源を中心とした高収益が続きそうだ。
トピー工業(清水良朗社長)はこのほど、鋼橋梁の鈑桁製作ラインを主要生産拠点の鉄構工場(愛知県豊橋市)に導入した。投資額は約7億円。
本年3月まで鹿沼工場(栃木県鹿沼市)で製作してきた鋼橋梁製作部門を移管したもので、最新の鈑桁製作ラインは生産性が従来比約2割向上する。今後増加が見込まれる大断面の少数主桁橋に対応しており、厳しい受注環境を乗り越えられる競争力を確保する。
本年3月まで鹿沼工場(栃木県鹿沼市)で製作してきた鋼橋梁製作部門を移管したもので、最新の鈑桁製作ラインは生産性が従来比約2割向上する。今後増加が見込まれる大断面の少数主桁橋に対応しており、厳しい受注環境を乗り越えられる競争力を確保する。