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2006年08月24日(木)
国内鉄鋼大手は拡張改修による高炉の大型化を2006年度以降、加速する。稼働中の高炉は28基。00年度末に3基だった炉容積5000立方メートル超の大型高炉が05年度末に7基に増加。09年度には12基となる。高炉の炉容拡張は生産能力アップに直結し、生産性向上によるコスト競争力強化にもつながる。
新日本製鉄、JFEスチールなど鉄鋼大手は、拡大する国内外の高級鋼材需要に対応するため供給能力を引き上げるとともに、世界トップの高炉操業技術をフルに発揮することで競争力を維持・強化していく考えだ。
新日本製鉄、JFEスチールなど鉄鋼大手は、拡大する国内外の高級鋼材需要に対応するため供給能力を引き上げるとともに、世界トップの高炉操業技術をフルに発揮することで競争力を維持・強化していく考えだ。
住金ステンレス鋼管(本社=茨城県古河市、土井芳夫社長)は2006年8月契約、9―10月出荷分で、溶接ステンレス鋼管の再値上げ実施を決めた。上げ幅はトン5万円で、対象は店売り、ひも付き。ニッケル価格が急騰し、母材・コイル価格が大幅に値上がりしており、同社は事業を継続して、供給体制を維持するため、再値上げを決めた。
2005暦年の国内鉄スクラップ購入量は、電炉の粗鋼生産量減少により、前年比67万トン減の2834万5000トンとなった。転炉での鉄スクラップ配合率が上昇したため、電炉の粗鋼生産量減少ほど購入量は減少しなかった。
また、国内の鉄スクラップ出荷量は、前年比4万トン減の3538万3000トン。地域別にみると、関東、東海、北陸、東北および九州地区の出荷量が増加した。
また、国内の鉄スクラップ出荷量は、前年比4万トン減の3538万3000トン。地域別にみると、関東、東海、北陸、東北および九州地区の出荷量が増加した。
中国の条鋼生産量の伸びが顕著になっている。1991年に3459万トンだった生産量は、92年に日本(当時3630万トン)を抜いて東アジア最大の条鋼生産国となった。04年は1億6200万トンを生産、世界シェア42%とトップを独走している。
04年の東アジア(日、中、韓など10カ国)の条鋼生産量(東南アジア鉄鋼協会調べ)は、前年比14・2%増の2億4300万トン。それと比べ、東アジアにおける中国製のシェアは66・7%に達する。
04年の東アジア(日、中、韓など10カ国)の条鋼生産量(東南アジア鉄鋼協会調べ)は、前年比14・2%増の2億4300万トン。それと比べ、東アジアにおける中国製のシェアは66・7%に達する。
日本工作機械工業会(会長=中村健一・中村留精密工業社長)は23日、2006暦年の工作機械受注見通しを当初の1兆2000億円から17%アップの1兆4000億円に上方修正した。内需は当初予想比12%増の7300億円だが、外需は22%増の6700億円と大幅に伸びる予想だ。
ピークだった1990年の1兆4121億円に迫る勢いで、大型物件が入れば過去最高の受注額を記録する可能性がある。
ピークだった1990年の1兆4121億円に迫る勢いで、大型物件が入れば過去最高の受注額を記録する可能性がある。