2006年09月27日(水)
 住友金属工業・和歌山製鉄所は、新・第1高炉建設、コークス炉新設、焼結機増強など約1600億円を投じる上工程リフレッシュ計画を2009年6月までに完工し、年間ベースで定常時450万トン、ピーク時470万トンの粗鋼生産体制を構築する。

 また新・第1高炉にスイッチする第4高炉に続いて炉命を迎える第5高炉についても改修および新設の両面から検討を進める。市場環境を注視しつつ2年程度かけて結論をまとめる予定であるが、新設する場合は500万トン超の生産体制が視野に入ってくる。
 中国鋼鉄(CSC)は今年11月―来年1月積みの日本向け鋼材輸出の方針を決めた。それによると、冷延コイルは1000円上げ、厚板は2000円上げとし、熱延コイル、酸洗コイルは据え置きとした。輸出数量は冷延については前期(8―10月積み)比5%削減するが、他の品種は前期比横ばいとする。
 新日本製鉄は26日、H形鋼の品質について、化学成分、機械的性能基準の改定や識別表示の対象を全規格に拡大するなど、一般構造用圧延鋼材(SS400)と外法一定H形鋼「ハイパービーム」の品質を10月製造分から改定すると発表した。

 従来製品と新規製品との間に性能的な変化はないが、品質レベルの表示内容を拡充することで、マーケットクレームの減少と顧客満足度の向上を図る。日本鉄鋼連盟が15日に発表した、H形鋼の品質向上に向けた指針を踏まえた対応となる。
 神戸製鋼所の7―12月期のアジア向け特殊鋼棒鋼・線材輸出は、現地における自動車用部品のおう盛な需要を受け、前年同期比5―10%伸びる見通し。地域別では経済成長の著しい中国、ASEAN、とくにタイの日系部品メーカー向けが増加するとみている。
 大阪地区のH形鋼扱い筋は、今週から販売価格引き上げに入っている。メーカーネットが6万9000円に一本化される流れを受け、「最低でも置き場7万2000円固め」が当面の指標になりそうだ。

 新日本製鉄に続いて、ヤマトスチール3000円、住金スチール2000円など値上げ発表が相次いでいる。メーカー販価が一価に向かい、副資材やスクラップ動向を見ても、「年度内の下げ修正は考えられない」との見方が一般的になっている。このため扱い筋では、新販価に見合った市況形成を急がないと、大変なことになるという危機感が広がっているもの。