2006年10月04日(水)
 国際鉄鋼協会(IISI)が2日発表した見通しによると、2006年の世界の鋼材見掛け消費は11億2070万トンと前年比8・9%増加する。

 中国が14・4%伸びるほか、中国以外の需要も05年の減少から6・4%の増加に転じる。07年は中国が4億トンを超え、世界の見掛け消費も11億7940万トンに5・2%増える。

 鋼材の実需は2010年までに年率4・9%伸びて13億1900万トンに達する見通し。その後も15年まで年率4・2%で伸び続けると見ている。
 IISI総会アルゼンチン大会は2日、公開討論の部を開始した。開幕式であいさつに立った三村明夫会長代理(新日本製鉄社長)は「業界が変身し、将来も成長する最も魅力的な産業の一つだと証明できたと確信する」と述べ、鉄鋼業の復活を宣言した。

 ただし、数年前に経験した著しい需給不均衡を忘れず、業界の循環的な変動を最小化し、環境と持続的発展に総力を結集するという3つの課題を指摘し、過剰な能力の拡張などに慎重な対応を促した。
 神戸製鋼所は特殊鋼棒鋼線材の欧州最大手、仏アスコメタルとの技術提携を強化する。両社は本年2月、3年間の技術提携契約を05年5月に遡って更新しており、自動車メーカーの世界調達に対応する取り組みを強める。

 提携開始から4年を経て、既に相互に供与した技術が事業化に結びついている。相互技術供与の継続に加えて、次世代懸架ばね用鋼の新鋼種の共同開発を進め、日欧で日系、欧州の自動車会社向け材料供給の質を高める狙いだ。
 伊藤忠丸紅鉄鋼(本社=東京都中央区、米澤常克社長)は、攝津鋼材(本社=大阪府大東市、山中寿史社長)と合弁で、米国・サンディエゴ市に、薄型テレビなどに使用される高級カラー鋼板を加工する会社「サンディエゴ・メタル・プロセシング社(仮称)」を設立することを決めた。投資額は約3億円(300万USドル)。
 普通鋼やステンレスのレーザー加工を手掛けるインスメタル(本社=千葉県浦安市鉄鋼通、福井英人社長)はこのほど、本社工場に220トン油圧ベンダーを、千葉工場(千葉県八街市)に3次元レーザー加工機をそれぞれ導入した。老朽設備への対応とともに、工程のシステム化、サイズアップなどの機能強化を進めることが狙い。