2006年10月05日(木)
 韓国のPOSCOは先週末までに、大韓電線(本社=ソウル)の冷延ステンレス部門を実質的に取り込む提携関係の強化で合意した。

 大韓電線は、昨年末からPOSCOから年間5万dの冷延ステンレスの委託生産を開始している。今回の提携拡大合意に従い、年間の委託生産量をほぼ全生産量に当たる15万dに拡大する。

 これに対応し、大韓電線は、売上高の15%程度に達しているステンレス部門を別会社化する。POSCOは、新会社に19・9%資本参加する。
 国際ステンレス協会(ISSF)の小野俊彦会長(日新製鋼会長)は3日、ブエノスアイレスで開催した理事会において、「ステンレス業界の継続的発展は、ユーザーの発展があってはじめて実現するものであり、(足元のような)度を越した原料価格の高騰がユーザーの収益を圧迫し、ステンレス離れを促すことを危惧している」との会長メッセージを発表した。
 ティッセンクルップ・スチールのカール―ウルリッヒ・ケーラー会長は3日、JFEスチールとの提携関係を北米事業に拡大する可能性があるという考えを明らかにした。加ドファスコ買収を第一に、米国に独自の圧延工場新設も視野に入れている。

 当面北米事業は独自に展開する考えだが、欧州、日本での提携を基に提携拡大に向けてJFEと対話を続ける意向。自動車を主要なターゲットに世界のハイエンド普通鋼鋼板市場2億5000万トンの10%を確保する目標を掲げて規模拡大に乗り出す。
 新日本製鉄は4日、名古屋製鉄所・第2溶融亜鉛めっき鋼板ライン(CGL)の竣工式を行った。二村文友所長・常務執行役員はじめ製鉄所関係者、岩城正和執行役員が出席した。

 2CGLは冷延鋼板とGA(溶融亜鉛合金めっき鋼板)の兼用ラインで、おもに自動車用鋼板を生産する。月産能力2万トンで、2CGLの稼働により名古屋製鉄所のCGL能力は13万トンとなった。9月16日から営業運転に入っており、メーカーからのアプルーバル活動を開始している。
 神戸製鋼所は鉄粉事業の高度化を図る。現行の2006―08年度グループ中期経営計画に沿い、高砂製作所(兵庫)での10%能力増強で08年度には輸出比率を現状の25%から30%超に高める一方、米国拠点のコベルコ・メタルパウダー・オブ・アメリカ(KOMPA、インディアナ州)では日系自動車の伸びに合わせ、日系向け売上構成比25%を30%超に引き上げる。

 さらに自動車の鉄粉使用原単位を1台当たり8キログラムから08年度段階では11キログラムに拡大すると想定、中国などアジア市場の成長も加味、動向をみながら次期生産体制も検討する。電気炉増強や昼間電力活用による24時間操業など最適生産を念頭に具体化していく。